3/13 NY市場 

《NY株式市場》

13日のNY株式市場、NYダウは3日続伸、NQとS&P500は反落。

長期金利の上昇などを背景に一部銘柄に売りに。12日に発表された米国の消費者物価指数が予想を上回ったことで、10年債利回りはこの日も上昇。金利の影響を受けやすいハイテク株に売りが出やすく、NQは終日軟調。Tesla が4.5%急落したほか、Apple やNVIDIA なども下落した。

一方、ダウは30銘柄中18銘柄が上昇。CEO交代を発表した工業製品・事務用品大手の3Mが連日で大幅高となったほか、建設機械大手のキャタピラーなどが買われた。

セクター別騰落、原油価格の高騰を受けエネルギーが大きく上昇。情報技術などは下落した。


《為替・金利・商品》



🇺🇸米下院議会 TikTok禁止法案可決 

米議会下院は13日、中国系動画投稿アプリ「TikTok」の米国内での利用を禁止する法案を可決した。

議会下院はこの法案を賛成352、反対65で可決し今後、上院での審議が行われる。

法案は「TikTok」を運営するバイトダンスが「中国共産党の管理下にあり、米国の安全保障にとって深刻な脅威だ」と指摘し「TikTok」の米国事業を半年以内に中国以外の国の企業に売却するよう求めている。



🇪🇺EU議会 AI規制可決 

EUのヨーロッパ議会は13日、AI人工知能に関する規制の最終案を可決した。

人権を脅かすようなAIの利用を認めないとしたほか、企業に対しては画像や音声がAI製であることを明示することなどが義務付けられる。

違反した場合は最大3,500万ユーロ、もしくは年間売上高の7%に当たる制裁金が科される。

AIに関する世界初の包括的な規制となり、2026年から適用を見込んでいる。



ダラーツリー決算 

1ドルショップを展開するダラー・ツリーは13日、今後数年間でおよそ1,000店舗を閉鎖する計画を明らかにした。

売り上げが低迷している店舗の閉鎖により、収益力の改善を目指すとみられる。

また、ダラー・ツリーの2023年11月から2024年1月期の決算は減損費用などがかさみ、最終赤字に転落。

一連の発表を受けて、ダラー・ツリーの株価は14.2%下落した。



🇺🇸バイデン大統領からUSスチール買収中止要請 

フィナンシャル・タイムズは13日、バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収に対し、深刻な懸念を表明する見通しだと報じた。

声明は岸田総理大臣が4月、国賓として訪米する前に発表予定で、ホワイトハウスは日本政府に対して非公式に通達したとしている。

報道を受けて、USスチールの株価は12.8%下落。



🇯🇵春闘 集中回答 

2024年の賃上げを決める春闘は13日、経営側からの集中回答日を迎え、大企業から月額1万円を超える満額回答が相次いだ。

春闘の相場をリードする自動車業界では、トヨタ自動車が労働組合の要求に4年連続の満額回答。

最大で月2万8,440円の賃上げとなります。

日産自動車も月1万8,000円アップの満額回答。

また、電機大手では月1万3,000円のベア=ベースアップの要求に対しパナソニックや日立製作所、東芝、三菱電機などが満額回答。

さらに、鉄鋼大手の日本製鉄はベア月3万円の要求に対して月3万5,000円と、満額を超える回答を出す。



🇯🇵日産とホンダが協業 

日産自動車が、ライバルのホンダと協業に向けて検討に入ったことが、テレビ東京の取材でわかった。

国内2位と3位の企業同士の協業が実現すれば、今後の自動車業界に大きな影響を与えそう。

関係者によりますと、日産は12日、取締役会を開き、ホンダとの協業の検討を開始することを決めたという。

今後、ホンダと法的拘束力のない覚書を交わす方針。

協業を検討する分野はまだ決まっていないが、技術開発や生産、部品の調達などの分野が想定される。

日産がホンダとの協業を目指す背景には、EV電気自動車の開発や生産にかかる莫大なコストを、ホンダと分担することで経営を効率化させたい狙い。

一方のホンダも、EVの開発で先行する日産と協業することで、技術開発や生産面でシナジーを生み出せる可能性がある。

ただ、ホンダは13日までに正式に協業に向けた検討に入ることを決定していないとみられ、協議の行方には不透明さも残る。



🇯🇵食用油でカルテル 

公正取引委員会は、ごま油の卸売価格をめぐってカルテルを結んだ疑いが強まったとして、製油大手4社を立ち入り検査した。

立ち入り検査を受けたのは、かどや製油、日清オイリオグループ、竹本油脂、九鬼産業の4社。

4社は協議して、卸売価格の値上げ方針を決めたり、販売先の値下げ要求に対抗したりした疑いが持たれている。



米国株の見通し 


《金利見通し》

来週FOMC

市場はまだ大半が6月利下げを予想、利上げワードが出たらショックに


最近のFRB高官のタカ派発言はドッツの利下げ3回見通しの引き下げの布石か?

インフレ見通しを引き上げてくるならタカ派に再転身も


《モメンタムに変化》

マグニフィセントセブンやAI関連だけ買えば好パフォとなっていた

けれど、ここでその勝ち組のモメンタムが低下

⇒今の状況は、経験則ではマイナスパフォになっていく兆候

☆今後はシクリカル、バリュー、高配当などディフェンシブ銘柄優位とセクターローテーションの開始か



為替の見通し 


短期金利市場は日銀の3月正常化を確信。為替市場も3月変更を織り込み始める。


マイナス金利解除なら一旦は円高も連続利上げを想起させない場合はドル円の下値は140円台中盤にとどまる。


日銀会合後は米利下げ遅れから日米金利差が維持され、キャリートレード再開でドル円は上昇



日本株の見通し 


信用買い残は16年7カ月ぶりの高水準

信用評価損率は10年ぶりの低水準


2007年当時の高水準の信用買い残はその後 株安に

2014年当時の低水準の評価損率はその後 株高に


今回、両方が存在していて読みは難しい


しかし売買代金が減少し、高値から大きく下落した状況

上値の重さを感じざるを得ない相場になっていきそう




きょうの予定 

今晩、PPI発表

このところ発表されるインフレ関連指標が上振れ気味