3/11 NY市場 

《NY株式市場》

11日のNY株式市場、NYダウは反発、NQとS&P500は続落。

消費者物価指数の発表が翌日に迫るなか、積極的な買いが手控えられるなか、NYダウは一時、200ドルを超えて下落したが、その後はじわじわと上昇し、プラス圏で取引を終えた。

個別銘柄ではボーイングが3%下落し、NYダウ全体の重しに、アラスカ航空が運航するボーイング製の機体の窓が吹き飛んだ事故を巡り、米司法省が刑事事件の捜査に乗り出したと報じられたことが響いた。

ハイテク株を中心とするNQは上値の重い1日。NVIDIAなど半導体関連銘柄が下落したほか、Facebookを運営するMetaが4%のマイナス。トランプ前大統領がアメリカメディアに出演し「フェイスブックは人民の敵だ」と述べたことが嫌気された。

セクター別騰落では、上昇したのは素材やエネルギー。一方、資本財や一般消費財は下落した。


《為替・金利・商品》



🇺🇸NY連銀 期待インフレ率 

NY連銀が発表した2月の消費者調査によると、1年先の期待インフレ率の中央値は3.04%で、1月からほぼ横ばいで3年ぶりの低い水準が続く。

項目別では、ガソリンが上昇した一方、家賃が4カ月続けて低下した。

一方、3年先と5年先の期待インフレ率はそれぞれ1月から上昇。



ビットコイン最高値更新 

ビットコインの価格が、7万2,000ドルを突破し、過去最高値を更新。

現物ETFの開始で上昇が続く中、11日には、英国のFCA金融行動監視機構が、暗号資産のETN上場投資証券の上場を許可すると発表。投資会社などプロの投資家のみ取引を認めるとしている。

これを受け、ロンドン証券取引所はビットコインとイーサのETNの申請受付を4-6月期に開始すると明らかにしている。



🇺🇸レディットIPO申請 

米国のオンライン掲示板、レディットが11日、最大で7億4,800万ドルのIPOを目指していると、SEC証券取引委員会に提出した書類で明らかになった。

これによると、レディットと株主は2,200万株を1株当たり31ドル~34ドルで売却することを計画。米メディアは、2024年最大の上場案件になる見通しだとしている。



🇺🇸予算教書 

アメリカのバイデン政権は11日、2025会計年度の予算教書を公表し、大企業や富裕層への増税により、財政赤字を今後10年間で3兆ドル=日本円でおよそ440兆円削減する方針を示しました。11月の大統領選挙に向けた、バイデン大統領の事実上の公約となります。また、2025年度の歳出総額は国防費などの増額を求め、前の年度と比べて4.7%増となる7兆2,660億ドル=およそ1,068兆円規模としています。



🇨🇳全人代閉幕 

全人代が11日閉幕し、2024年の経済成長率の目標を「5%前後」と定めた政府活動報告や、国防費を含む予算を承認した。

承認された予算では、国防費は2023年と比べ7.2%多い1兆6,655億元(日本円にしておよそ34兆円)と過去最大で、軍拡路線を続けることが鮮明に。

また、首相が率いる政府に相当する国務院の職務について定めた「国務院組織法」を改正し、中国共産党の優位性を明記した。1993年以降、閉幕にあわせて行われてきた首相の記者会見を取りやめるなど、首相の権限の低下を内外に示す形に。



🇯🇵賃上げ 政労使会議を開催 

岸田総理大臣は、経済団体や労働組合の代表を交えた「政労使会議」を、春闘の集中回答日である、あす13日に開催すると表明。

この日以降、本格化する中小企業での賃上げ交渉を後押しする狙い。



米国株の見通し 


《CPI見通し》

米CPIはその構成の3割ほどを占める家賃が低下しなくなってきている、結果CPIも低下しない

期待インフレ率もジワジワと上昇の雰囲気


《FRBのBTFP停止》

Silicon Valley bank破綻で導入された地銀救済のBTFPは終了へ

残高からまだ必要な地銀もありそうだが

実際、地銀株指数の戻りは鈍い



為替の見通し 


底堅い雇用はすでに市場に織り込まれ、今後は各インフレ関連指標が焦点に


現在の急騰する金価格の動きは2023年に似ており、昨年は米長期金利低下を先導した

⇒今後の米長期金利低下に要注意


年明け以降の米金利上昇が一服しながらも6月利下げ確率は再上昇

一方で日銀の正常化姿勢ははっきりせず円安抑制は一過性


3月のドル円レンジは145-150円/$



日本株の見通し 


東証改革で企業の利益・資本効率の改善でPBRが改善、日本株はようやく世界最下位を脱出


☆海外投資家の売買はROE拡大と連動

2025年3月には、ROEは10%に

⇒PBRは1.7倍に

BPSを28000円と推計

⇒28000×1.7=47000円超



アメ株UPdate 

ハイテク株の次にくる期待セクター

景気回復に伴って消費関連と資本財関連


《COSTコストコ•ホールセール》

注目 コストコ

既存店売上高の安定性と店舗数と会員数の増加


《LULUルルレモン•アスレティカ》