3/5 NY市場 

《NY株式市場》

5日のNY株式市場は主要3指数そろって続落。

経済統計で市場予想を下回る結果が出て長期金利が低下しながらもハイテク中心のNQが大きく下落。週末の雇用統計等を前に利益確定の売りが出た模様。

セクター別騰落は、エネルギーや生活必需品が上昇した一方、情報技術や一般消費財が下落した。


《為替・金利・商品》



🇺🇸スーパーチューズデー 

代議員数の3分の1が決まるスーパーチューズデーの投票が開始されたが、歴史上 最も結果予測がしやすいと言われるほどにトランプ氏が圧倒。

問題となるのは勝ち方。バージニア州の世論調査では接戦の予想であるがその予想さえも覆せるのか、或いは敗れてしまうのか。



🇺🇸2月のISM非製造業景気指数 

米サービス業の景況感を示す2月のISM非製造業景気指数は前月から低下、市場予想も下回った。

項目別では「事業活動」や「新規受注」が上昇した一方、「雇用」は低下し、全体の重しに。

また物価を示す「支払価格」は低下、インフレの緩和傾向を示した。



🇺🇸ターゲット決算 

米ディスカウントストア大手ターゲットの、23年11月-24年1月期決算は増収増益で、売上高、1株利益とも市場予想を上回った。

ネットでの販売が改善したことで、オンラインを含む既存店売上高が、予想ほど落ち込まなかった。

2025年1月期通期については既存店売上高を横ばい〜2%増加と見込む。



🇺🇸Appleのチャイナ販売 

AppleのiPhoneの中国における販売について、2024年最初の6週間の売上高が、1年前から24%減少したとアジアの調査会社カウンターポイント・リサーチが発表した。

シェアも19%から16%に縮小し、順位は2位から4位に転落した。

発表元のアナリストは、中国メーカーとの価格競争が厳しくなっているほか、最新機種のiPhone15が過去の機種と代わり映えせず買い替えが進んでいないと指摘している。



ビットコイン最高値更新 

ビットコイン価格は5日、6万9,000ドルを突破し、過去最高値を更新した。

ビットコインは2024年1月に現物ETFの取引が始まったことなどから投資家の買いが続いている。

今回の最高値更新は2021年11月以来2年4カ月ぶりで、2022年の直近安値からは、およそ4.5倍の上昇となった。ただ、最高値を付けた後の相場は大幅に下落している。



米国株の見通し 


《NY市場動向》

発表されたISM非製造業景気指数の中で「雇用」が悪化し、インフレ状況を示す「支払価格」が予想を下回ったことにより米長期金利は低下した。

最近のまちまちな経済統計から、注目される明日のパウエル議長の議会証言では「金融政策の修正はデータ次第」と従来の主張に留まると想定。


《大統領選について》

バイデン大統領は直近カードローンの返済遅延に伴う割増金利を低くくする政策をだすなど経済政策に力を入れている。

⇒有権者の最も気にするのが経済政策であり、株価動向と政権支持率に相関製造がある


それでなくとも経済政策についてはバイデン氏よりトランプ氏の方が上手いと世論調査の結果があり、経済政策に力を入れざるを得ない。



為替の見通し 


円安は輸出企業収益にプラス影響寄与

⇒株高


日本株高は

国内機関投資家のリバランス売りを呼ぶ

⇒円高影響

海外投資家の為替ヘッジによる円安影響もある


☆日本株が円に与える金融的な影響は大



ドル円は当面152円程度が天井圏もリスクオン環境が続くと下値も限定的



日本株の見通し 


個人投資家は

過去の上昇局面では売るという逆張り

現在の売り圧力は弱い


背景は、

今回の上昇は本物とみて信用買いポジを取る動き

新NISAを活用した長期投資の広がりも下支え


個人投資家は順張り投資に転身


2013年に同様な動きがあった後にバーナンキSで急落、相場の急変には要注意



プロの眼 

スーパーチューズデーで15の州で予備選が行われ、代議員数の3分の1が決まり、予備選の趨勢が見える


事前の予想通りに獲得した代議員数ではトランプ氏の圧勝となっている

しかし、トランプ氏の得票率では事前予想より苦戦しているのが伺える

出口調査では各州で反トランプが確認出来ている


更には、ヘイリー氏は予備選終了後の本選での党議拘束で共和党候補への支持義務を無視すると公言

共和党内で一枚岩とはなっていない


昨今、有権者の政党離れが著しく無党派層の存在感が大きい

その無党派層の中で嫌われているのは、トランプ氏よりバイデン氏の方だ


☆大統領選は混沌としている



きょうの予定 


本日、カナダ中銀政策会合

世界に先駆けどこが利下げに踏み切るか