1/29 NY市場 

《NY株式市場》

29日のNY株式市場、NYダウは3日続伸し、過去最高値を更新、NQは反発、S&P500も反発し、過去最高値を更新した。

FOMCやテック企業の決算発表を前に様子見ムードが漂う中、米財務省から1-3月期の借入金見込みが減少するとの発表あり長期金利が低下し株価が急騰した。

一般消費財や情報技術が上昇した一方、エネルギーが下落。


《為替・金利・商品》



🇺🇸Amazon、アイロボット買収断念 

Amazonは29日、ロボット掃除機「ルンバ」を手掛けるアイロボットの買収を断念すると発表した。ヨーロッパの競争当局による承認を得られる見通しが立たなかったため。

EUヨーロッパ委員会は2023年11月、アマゾンによるアイロボットの買収は「競争を制限する可能性がある」として懸念を示していた。

一連の発表を受け、アイロボットの株価は29日、一時、18%を超えて大幅に下落。



🇺🇸ヨルダンの米軍施設への攻撃問題 


ヨルダンで米軍兵3人が無人機による攻撃で死亡したことを受け、バイデン大統領は国家安全保障会議のメンバーと最新の状況について協議。

ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は29日「バイデン大統領はあらゆる選択肢を検討中だ」と強調。

今回の攻撃をめぐりバイデン大統領は28日「シリアとイラクで活動するイランの支援を受けた過激派組織が実行した」とし「時期と方法を選び、責任を追及する」と報復を示唆した。



🇺🇸ユナイテッド航空、ボーイング機からエアバス機へ 

ユナイテッド航空がエアバスに対し、小型旅客機「A321neo」の追加購入を打診したと、ロイター通信が報じる。

ユナイテッドはすでにボーイングの「737MAX10」を277機発注しているが、アラスカ航空の事故を受け「発注はキャンセルしていないが運航計画からは外した」と説明した。



🇺🇸テイラー•スウィフトさんの名前検索停止 

アメリカの人気歌手、テイラー・スウィフトさんの性的な偽画像が拡散されていることを受け、旧ツイッターのXは、スウィフトさんの名前を一時的に検索できなくする措置を取った。

問題の偽画像は生成AIで作られたものとみられ、アメリカメディアの報道によりますと、ある投稿は4,700万回以上閲覧された。

この問題に対し、ホワイトハウスの報道官は「憂慮すべきことだ」としたうえで、「バイデン大統領は生成AIのリスクを減らすことに全力を尽くしている」と述べた。



🇨🇳恒大集団に精算命令 

香港の高等裁判所にあたる高等法院は29日、経営再建中の中国の不動産大手中国恒大集団に対し、清算命令を出した。

2023年6月末時点で負債総額がおよそ50兆円にのぼっていた恒大は新たな債務再編案を提示し、審理の先送りを求めていたが、高等法院は「返済能力がない」と判断した。



🇯🇵トヨタ10車種出荷停止 

豊田自動織機は新たに自動車用エンジン3機種で不正が発覚。

トヨタ自動車は不正が見つかったエンジンを搭載する「ランドクルーザー」や「ハイエース」など10車種の出荷を一時停止すると発表した。

30日、トヨタ自動車の豊田章男会長が新たなグループビジョンを公表する予定。



🇯🇵IWONに452億円 

次世代の情報通信基盤「IWON」の実用化に向けた新たな開発計画に、政府がおよそ452億円を支援する方針を固めた。

「IWON」は「光電融合」と呼ばれる次世代の情報通信基盤で、従来に比べて消費電力を100分の1に抑えられ、大容量で低遅延、省エネが強み。

計画では半導体上の回路を電気から光に置き換え、超・低消費電力の「光の半導体」の実現に向け、必要な部品やソフトウェアを開発する。

NTTを中心に、古河電気工業、キオクシア、NECなどが参加し、米国のインテルなどとも連携する。



🇯🇵AEONがツルハを買収へ 

イオンは、ドラッグストア業界売上高2位のツルハホールディングスの株式取得に向け、香港のファンド「オアシス・マネジメント」と独占交渉に入ると発表。

イオンは現在、ツルハの筆頭株主でオアシスが保有する13%近くのツルハ株をすべて取得すれば持ち分法適用会社となる見通し。

イオンはドラッグストア最大手のウエルシアを傘下に抱えていて、2位のツルハの株式を追加取得した場合、業界の大型再編につながる可能性あり。



米国株の見通し 


《ハイテク企業の決算の注目点》

10-12月期決算発表の経過

事前の期待値が低かったので「予想上回る」結果連発かと思われたが、過去平均よりいい訳ではない


今週はマグニフィセントセブンの決算

決算次第で相場全体の方向性が決まる

時価総額からも利益からも最早SP500指数はマグニフィセントセブン指数と言っても過言ではない?


《ベライゾンに注目》

契約者数の伸び著しいベライゾンに注目

社会インフラである通信企業は景気変動による業績影響は少ない

今まで利上げで配当の魅力が相対的に下がっていたが、利下げとなれば17年連続増配の同社に脚光



為替の見通し 


米経済減速で3月からの利下げが正当化

⇒年末にドル円は125円の見込み、だった

しかし、米経済は堅調

⇒市場は徐々に緩やかな利下げ想定に変わる


☆緩やかな利下げならドル円は135円程度までか


1月分以降の経済指標が鈍化する可能性はある

⇒ドル円が125円方向に下落する可能性はまだ高い


日本株の見通し 


PBR1倍割れ是正の旗振りがあるにも関わらず余り1倍割れは減ってない


現在のPER14倍はまだ割高とは言えない

PER15倍なら日経平均37600円

PER16倍なら40100円


ただ現在の収益見通しで40000円の維持は出来ない


12カ月先予想EPSが1年かけて24年度+7.8%へ折り込んでいったように、

25年度+8.2%を1年かけて折り込んでいく


日経平均4万円台維持はそれからの話