1/24 NY市場
《NY株式市場》
24日のNY株式市場、NYダウは続落、NQは5日続伸、S&P500は4日続けて最高値を更新した。
Microsoftが上昇、時価総額が3兆ドルにのせるなど相場を牽引、ASMLの決算を受けてNVIDIAなど半導体関連が上昇した。一方で発表されたPMIが好調で長期金利が上昇、相場の重しとなった。
セクター別騰落では、エネルギーや通信が上昇。一方、素材や公益は下落した。
《為替・金利・商品》
Microsoft 時価総額3兆ドル
Microsoft の時価総額が24日、一時3兆ドル(約440兆円)を突破した。米国企業で3兆ドルを突破するのは、Apple に続き2社目。
Microsoft の時価総額は2019年4月に1兆ドル、2021年6月に2兆ドルを突破してきた。その後、2022年にはロシアのウクライナ侵攻などを背景に、株式相場全体が下落する局面もあったが、2023年の初めから大きく反発し、24日、一時3兆ドルに達した。
株式市場ではMicrosoft のAI事業が中長期的な成長に繋がるとの期待感が高まっており、1月30日に控える決算発表に注目が集まる。
🇺🇸1月の米PMI
米国の1月のPMI購買担当者景気指数の速報値は製造業で50.3と、12月から2.4ポイント上昇、市場予想を上回り、1年3カ月ぶりの水準に上昇した。
また、サービス業も12月から上昇し、市場予想を上回った。
発表元は「インフレ圧力の急激な低下とともに、企業の成長の著しい加速が報告されている」と指摘している。
🇪🇺1月のユーロ圏PMI
ユーロ圏の1月のPMI速報値は総合で47.9と、12月から0.3ポイント上昇。
ただ市場予想には届かず、好況と不況の分かれ目である50を8カ月連続で下回った。
業種別では、製造業が10カ月ぶりの水準まで上昇した一方、サービス業は、12月から低下した。
国別では、ドイツとフランスが総合でそれぞれ12月からマイナスとなる。
ASML決算
オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの2023年10-12月期決算は2022年から増収増益で1株利益は市場予想を上回る。
またAI向け半導体の需要が上向く中で受注額が、四半期ベースで過去最高に。
ただ、2024年通期の売上高については2023年通期と同じ水準にとどまるとの慎重な見通しを示した。
半導体業界のサイクルがまだ底にあるとの見解を示したほか、米国やオランダの輸出規制が中国向けの売上高に響くとみている。
🇺🇸大統領選共和党予備選ニューハンプシャー州
11月の米大統領選挙に向けた共和党候補者指名争いで、第2戦のニューハンプシャー州予備選が23日投開票され、初戦のアイオワ州に続き、トランプ前大統領が勝利した。
トランプ氏は支持者を前に勝利宣言し、民主党のバイデン大統領を倒すと強調した。
一方、敗北したヘイリー元国連大使は撤退を否定し、各州の予備選などが集中する3月5日に向けて選挙戦を続ける意向を示す。
🇨🇳中国人民銀行預金準備率引き下げ
中国人民銀行は金融機関から強制的に預金を預かる比率を示す「預金準備率」を2月5日から0.5%引き下げる金融緩和措置を発表した。
引き下げは5カ月ぶりとなり、およそ21兆円の資金を市場に供給することで、不動産不況や株価下落などで冷え込んでいる景気を下支えする狙いだとみられる。
🇯🇵2023年貿易統計
貿易統計
輸入額減少は原油価格下落によるところ
過去最高の輸出額は円換算の際の円安効果、しかも好調なのは米国向けだけ
貿易赤字の基調は続いていきそう
米国株の見通し
《Netflix の決算について》
Netflix決算
契約者数の増加数にサプライズ
広告付き割安プランが活況
《ペプシコ販売停止について》
ペプシコの値上げ戦略に怒り、カルフールは店頭から撤去、販売しない
もっともペプシコの売上高に占めるカルフールは0.25%に過ぎず
フランスの食品インフレ率は+7.2%
値段そのまま中身減らす実質値上げのシュリンクフレーションも明確に表示させる
為替の見通し
本日のトルコ中銀会合では政策金利を45%へ引き上げ、利上げは終了の見込み
トルコCPIは依然として高いが1年先の予想インフレ率が政策金利を下回る見込みを利上げ終了の根拠とする模様
利上げによる市場への影響は限定的ではあるが、金利差を加味すればリラは緩やかに上昇を予測
トルコ国債への海外投資家の評価は改善の兆しあり
⇒海外からの投資がさらに増えれば、トルコリラの相場はより安定しやすくなる
日本株の見通し
PERとリビジョンIDXは連動
⇒年初はややPERが低かった事から是正高、現状は妥当値なので足踏み
リビジョンIDXと実質賃金は連動
⇒4-6月頃には賃金高で追いつく
リビジョンIDXと製造業の先行指標の出荷在庫バランスは連動
⇒リビジョンIDXは上昇する
☆4-6月には賃金上昇と製造業好調入り
きょうの予定
今晩、米国10-12月期GDP発表
BofAでは+1.5%予想
数値が良過ぎれば利下げ期待が低下、悪過ぎれば景気後退懸念に