1/9 NY株式市場 

9日のNY株式市場はまちまちの展開、NYダウは4日ぶりに反落、NQは3日続伸、S&P500は3日ぶりに反落。

セクター別騰落では情報技術や生活必需品が小幅に上昇。最も下落したのはエネルギー。


《為替 金利・商品》



CES開幕 

世界最大級のデジタル技術の見本市「CES」が9日、アメリカ・ラスベガスで開幕した。現地では自動車大手のホンダが、新たなEVのコンセプトモデルを初めて公開した。



世銀の世界の経済成長率見通し 

世界銀行は9日に発表した世界経済の成長率見通しについて、2024年は2.4%と2023年の2.6%から低下し3年連続で減速すると予測した。

欧米の抑制的な金融政策や世界的な貿易と投資の停滞が影響するとしている。

一方、2024年の日本の成長率については0.9%と、訪日外国人の増加で好調だった2023年から、大幅に減速するとしている。



フリーランスの待遇、正社員並みに 

米労働省は9日、フリーランスとして働く人や、アプリなどを通じて単発の仕事を請け負うギグワーカーが、企業の従業員と同じ待遇を受けやすくするための、新たな規則を発表。

企業への経済的な依存度や労働関係の継続性などが重視され、条件を満たした場合にフリーランスやギグワーカーは最低賃金や残業代などを受け取ることができる。

トランプ政権時の規則を撤回したもので、3月11日に発効。



EU委員会、MicrosoftとオープンAIを調査 

EUヨーロッパ委員会は9日、Microsoftと、対話型AI=人工知能のチャットGPTを開発したオープンAIの提携がEUが定める合併規制の審査対象になるか、検討していると明らかにした。ヨーロッパ委員会は「デジタル市場の企業大手と、生成AIの開発者との提携が、市場に与える影響を調査している」とした上で、2社について言及。今後、正式な調査に動く可能性がある。



トヨタ自動車、世界販売台数首位 

2023年の世界の自動車販売台数でトヨタ自動車が首位となることが確実に。

フォルクスワーゲンが9日に発表した2023年の世界販売台数が924万台となったことで11月までの販売台数が1,022万台を超えているトヨタの4年連続の首位が固まった。

トヨタは1月下旬に2023年通期の販売実績を公表する見通し。



能登半島地震、政府対応 

政府は閣議で、能登半島地震の被災者支援のため、2023年度の予備費から47億円あまりを支出することを決めた。

政府は今回、災害対応など急な出費が必要な際に活用できる予備費から47億4,000万円を支出し、被災地からの要望を待たずに支援物資を送る「プッシュ型支援」を強化する。

当面の生活に必要な食料や飲料水のほか、燃料などの輸送に充てる方針で、現地の寒さ対策も必要なことから、2016年に発生した熊本地震の際のほぼ倍となる規模の予備費を支出する。



サムスン決算 

韓国のサムスン電子が発表した2023年12月期の連結決算で、本業のもうけを示す営業利益は1年前に比べ85%減った6兆5,400億ウォン(日本円でおよそ7,200億円)となった。

半導体市況の低迷の影響で、15年ぶりの低水準。

また2023年通期の売上高は15%減り258兆1,600億ウォンに。



人口戦略会議からの提言 

民間の有識者らでつくる「人口戦略会議」が、2100年の日本の総人口は8,000万人を目指すべきだという提言を公表した。

「人口戦略会議」の提言は、2100年の総人口を8,000万人で安定化させることを目指し、人口が減っても成長力を維持する社会をつくる戦略が必要だと指摘。

会議のメンバーは岸田総理大臣と面会し、内閣に人口戦略を扱う司令塔組織の設置などを求める。

提言では、減った人口を補うための移民政策は採るべきではないとした上で、高度な技能を持つ外国人材は受け入れが必要だとしている



世界気温過去最高 

EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は9日、

2023年の世界の平均気温が14.98度と発表

記録が残る1850年以降で最高


大気中の温室効果ガスの濃度が上がり続けていることやエルニーニョ現象の影響で4月から12月を通して世界の海面水温が記録的に高かったためとしている



米国株の見通し 


《株式相場分析》

米株式市場

寄り付きから売りが目立つ

ヒューレットパッカード・エンタープライズ
ジュニパーネットワークスと買収交渉か
⇒株価は一時9%超安
取引直前にNFIB中小企業楽観指数が発表された
前月より上昇したものの、過去50年の平均値98を24か月連続で下回る
引けにかけて買い戻されている

NVIDIAやヘルスケア

・メルク 9営業日連続上昇

・イーライリリー、バーテックス、ボストン・サイエンティフィックなど過去最高値圏


抗体治療薬に注目

リジェネロン・ファーマシューティカルズ

抗体治療薬”デュピルマブ”


アトピー性皮膚炎などに幅広く適応

⇒今後も適応症状が拡大すると見込まれている

 
リジェネロン・ファーマシューティカルズ
23年営業利益率予想 39.4%
株価は最高値で推移



「抗体治療薬」を媒体に提携や買収などが活発か


競争は始まったばかり

⇒革新的な医療が進む可能性



為替の見通し 


金利差や交易条件からのドル円推計値(シティオリジナル指標)は143円

想定レンジは140-146円

能登半島地震で市場は1月日銀会合の据え置きを確信も日銀会合前後は政策変更期待や思惑が復活か


日銀政策変更期待でやや円高に

今月後半には復興需要が加わり140円前後に下落する可能性



日本株の見通し 


松井証券での新NISA初動

・NISA口座開設数、昨年4/1比で1/4は


・積立投資枠の人気筋は「海外株式」

⇒年間5兆円が海外資産投資に回り外貨需要は円安を招く

・成長投資枠では「高配当銘柄」

⇒相場の乱高下は読めない為に配当という確実なリターンに関心が集まっている



きょうの予定 

毎月勤労統計発表

日銀としては賃金上昇が確認出来ないと政策変更へ至れない



日経朝特急 

日本経済の「需給ギャップ」

23年7-9月までで14四半期連続でマイナスに


「需給ギャップ」は

プラスだと物価が上がりやすく、

マイナスでは物価が下がりやすい



深読みリサーチ 



半導体製造装置

・シリコンウエハー製造装置

・前工程製造装置

東京エレクトロン、SCREENHD、KOKUSAIエレク

・後工程製造装置

アドバンテスト、東京精密


半導体製造装置は日本企業が世界シェアで競争力を保つ数少ない分野の一つ


HBM広帯域メモリー(DRAMを積層)

AIサーバーで需要増

⇒テスト装置でアドバンテスト、東京精密


《6857アドバンテスト》


《7729東京精密》