1/8 NY市場 

《NY株式市場》

8日のNY株式市場は3指数揃って続伸した。

セクター別騰落はエネルギー以外の全てのセクターが上昇。情報技術は2%を超えた。


《為替・金利・商品》



ボーイング一時9%下落 

先週5日に起きたアラスカ航空の旅客機事故を受け、米航空当局は、ボーイング製の機体の一部について運航停止を命じた。

8日のNY株式市場では、ボーイングの株価が一時9%を超えて急落。

事故が起きた機体はボーイングの小型機「737MAX9」で、オレゴン州ポートランドの空港を離陸後に、ドア部分を覆う壁など機体の一部が吹き飛んだ。機体は数カ月前に導入したばかりの新品で、事故の原因は明らかになっていないが、米FAA連邦航空局は安全点検のため、一部の「737MAX9」について一時的な運航停止を命じていて、世界で171機が対象となる見込み。

ボーイングは今回の事故への対応について、9日に社内向けの説明会を開くとしている。



NY連銀 期待インフレ率 

NY連銀が発表した2023年12月の消費者調査によると、1年先の期待インフレ率の中央値は、3.01%で、3カ月連続で低下し、2021年1月以来最も低い水準となった。

項目別では食品や家賃が低下した。

また、3年先の期待インフレ率は2.62%とこちらも11月から低下。



サウジアラムコ、原油価格値下げ 

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが主要油種であるアラブ・ライト原油の2月のアジア向け公式販売価格を1バレルあたり2ドル引き下げたとロイター通信などが報じた。

原油の需要減少を背景に販売価格は、2021年11月以来の低い水準になるとしている。

これを受け、8日のNY原油先物価格は一時、およそ5%下落した。



NVIDIA、中国向け半導体量産 

半導体大手 NVIDIA は、中国向けに開発した半導体の量産を4-6月期に開始するとロイター通信が8日、関係筋の話として報じた。

米国政府が2023年10月、先端半導体の中国への輸出規制を強化したことを受け、NVIDIAはこれに対応した、従来よりも性能の低い半導体を3種類開発した。

このうちの「H20」を4-6月期に量産する計画とされている。



Appleビジョンプロ発売 

Apple は8日、拡張現実ヘッドセット「ビジョン・プロ」を2月2日にアメリカ国内で発売すると発表した。

価格は3,499ドル(日本円でおよそ50万円)からで1月19日から予約受付を開始する。

「ビジョン・プロ」は2023年6月、Appleの開発者会議で初めて公開され、目や手の動き、声のみで操作できることが特徴。

Apple は、今回の発売にあたり100万種類以上のアプリを揃えたということだ。



米国株の見通し 


《QT減速》

ダラス連銀ローガン総裁 量的引き締め減速に言及


FRBのBSは9兆ドルに達して以降は縮小傾向

⇒適正な縮小ペースについてFRBも手探り状態


リバースレポ残の低下は流動性の低下であり金融市場にストレスを与える


☆無理のない縮小ペースに転じることが適切となろう


《消費者物価の見通し》

コアCPI構成大きく占める家賃

その家賃の先行指標ジロー指数に足元下げ渋り感

⇒これからはコアCPIは低下しにくく


利下げ発動にインフレ率低下を理由にしにくく



モーサテサーベイ 

《今週末の日経平均予想》


《今週末のドル円予想》


《モーサテ景気先行指数3ヵ月先》

上段 日本        17.1  (-7.9)

下段 米国      -17.1   (-10.8)

         欧州     -23.2 (-3.2)

         中国     -12.5  (-8.7)



為替の見通し 


震災によりマイナス金利解除は遅れる可能性があり、円高圧力は強まりにくくなった


東日本大震災時はインバウンドが大きく減少したが福島原発事故の影響が大きく、熊本地震時は軽微な影響にとどまっていた

今回の震災ではインバウンドへの影響は限定的で日銀の正常化の遅れも足元の相場に反映済み



日本株の見通し 


3Qを終えると市場の関心は来期

毎年の期初予想の想定為替レートは常に円高設定

だとするならば来期は為替面から減益見通しを出してくる企業の続出か

当面、日本株は上値の重い展開か




アメ株UPdate 

2024年の注目銘柄についてキーワードは「出遅れ」と「業績好転」。2024年に飛躍が期待される。


《VZベライゾンコミュニケーションズ》


《DDOGデータドッグ》


《MUマイクロンテクノロジー》



日経朝特急 

イアンブレマー氏

2024年の最大リスクをトランプ大統領再選に



きょうの予定 


昨冬より暖冬となっているのは平均気温から明らか

8月決算の多いアパレル業界の1Q(9-11月)の出鼻をくじいただけでなく2Qも厳しそうだ