12/08 NY市場 

《NY株式市場》

日のNY株式市場は3指数揃って続伸し、年初来高値を更新した。

雇用統計の結果を、投資家はポジティブに受け止めた模様。11月の雇用者数は伸びが加速し、失業率も改善。労働需給のひっ迫で、FRBによる利下げ期待が幾分後退し、株価は下落してスタート。ただその後、堅調な労働市場が、ソフトランディングへの期待につながり、買いが優勢に。市場関係者からは「マーケットは楽観的過ぎる」との声も出るなか、投資家は、今週開かれるFOMC待ち。



雇用統計 

米国の11月の非農業部門の雇用者数は、10月から19万9,000人の増加で、伸びが加速し、市場予想も上回った。

業種別では10月に減少していた「製造業」が自動車の労働組合のストライキ終結によって、2万8,000人のプラスに転じた。

失業率は3.7%で10月から改善、平均時給は1年前から4%の上昇で、10月から伸びは変わらなかった。



ミシガン大学消費者信頼感指数 

12月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は、69.4と、5カ月ぶりに上昇し、市場予想も大きく上回った。

また1年先の期待インフレ率は3.1%と、11月から大きく低下。

調査担当者は「主にインフレ軌道の見通しが改善したことが、過去4カ月の消費者心理の落ち込みを帳消しにした」と説明している。



MicrosoftとオープンAIを調査 

日本の公正取引委員会に当たる英国CMA=競争・市場庁は8日、マイクロソフトとChatGPTを手掛けるオープンAIの提携関係について調査すると発表した。

資本や業務で提携するマイクロソフトとオープンAIの関係が公正な競争を害していないか精査するという。

オープンAIは11月、アルトマンCEOの解任と復帰を巡る騒動で、企業の取締役会に当たる理事会に今後、投票権を持たないオブザーバーとしてマイクロソフトが参加することを明らかにしていて、結び付きがさらに強まる可能性が指摘されていた。



ECB、4月利下げは時期尚早 


ECBの24年利下げ見通しは妥当だが4月は早過ぎる、ECB自身が高い成長率を予想している


利下げするなら高い成長率見通しを下方修正してから


賃金上昇も最重要視


労組と企業の労働協約は年前半に結ばれる、高い賃金は物価に直結



日本政局 



為替の見通し 

12月FOMCでは

・FOMCで利下げは示唆されるのか?

・ドットチャートで2024年の利下げ幅は大きくなるか?

◯今後10年間の短期金利の平均値は4%台?

◯個人消費を支えた過剰貯蓄は枯渇し一段の利下げか?


☆ドル円は140円台前半を目指す展開



日本株の見通し 


毎月投資がいいのか一括投資がいいのか

今年も過去24年間も「1月一括投資の圧勝」

もっとも過去24年間の多くで株価は基本右肩上がり

⇒勿論、一年右肩下がりの相場の年もあり、その際は「毎月投資」の方が有利となる



今週の予定 


☆ 12〜13日FOMC

9月FOMCのドットチャートでは2024年は1回利下げの見通しだったが、

12月FOMCのドットチャートはどうなっているのか?

市場予想4〜5回の利下げ期待とのギャップは?


☆ 14日米小売売上高

インフレ率の減速を表す数値にマーケット反応は鈍くなってきた

むしろ景気動向を気にする、個人消費に陰り



モーサテサーベイ 

《今週末の日経平均予想》


《今週末のドル円予想》


《モーサテ景気先行指数3ヵ月先》

上段 日本      9.5    (-4.0)

下段 米国    -21.6   (0)

         欧州   -21.6   (-6.7)

         中国   -8.1     (-2.7)



プロの眼 


「逆金融相場」と「逆業績相場」の間には「中間反騰」の期間がある

今回は「生成AI」のテーマでマグニフィセント7が高騰した為に指数的にも高騰して、来年以降の「逆業績相場」はないような楽観となってしまった

日本株の動向は「米国株」と「ドル円相場」に連動する」で説明付く

今後の米国景気見通しがわからないから一応皆揃ってソフトランディングすると予想する

それとは違うものが現実化した時の構えは必要



先週の騰落