11/27 NY市場 

《NY株式市場》

27日のNY株式市場、NYダウは3日ぶりに反落、NQは続落、S&P500は3日ぶりに反落。

セクター別騰落では、不動産や一般消費財が上昇した一方、ヘルスケアなどが下落した。


《為替・金利・商品》



新築住宅販売件数 

10月の新築住宅販売件数は季節調整済みの年換算で67万9,000戸と、9月から5.6%減少し、市場予想も下回つた。高い水準が続く住宅ローン金利が影響したとみられる。
地域別では北東部と南部が増加した一方、中西部と西部が大きく減少した。
また販売価格の中央値は40万9,300ドルと2022年から17.6%下落し、1964年の統計開始以来、最大の下落率となった。



COP28、バイデン大統領欠席 

バイデン大統領は30日からUAEアラブ首長国連邦で開かれる、気候変動対策の国際会議=COP28への出席を見送る見通しを明らかにした。

バイデン大統領としては大統領選挙まで1年を切る中、国内の課題を優先したい考え。



ダラス連銀製造業景気指数 

ダラス連銀が発表した11月の製造業景気指数はマイナス19.9と、3カ月続けて10月から悪化。マイナス圏は2022年5月から19カ月連続。

項目別では「生産」や「設備稼働」がプラス圏からマイナス圏に転じたほか「新規受注」や「出荷」も悪化した。

また、6カ月先の見通しもマイナス13.4と10月から悪化した。



年末商戦の滑り出し 

感謝祭の翌週月曜日に行われるネット通販の大規模セール「サイバーマンデー」の売上高の見通しが120億〜124億ドルと過去最高になりそうだ(調査会社アドビ・アナリティクス調べ)。

また先週24日金曜日「ブラックフライデー」での、ネット通販の売上高は98億ドル、2022年から7.5%増え、アドビが示した事前予想を上回った。



米国株の見通し 


《年末商戦滑り出し》

年末商戦滑り出し好調な理由

①ガソリン価格の低水準

②暖冬懸念があったが気温低下で冬物需要

③BNPL売上高伸長(奨学金返済開始で若者消費減懸念払拭)

次の消費喚起はトラベルチューズデー


《サプライチェーンビジネス》

Amazonのサプライチェーン新事業

「サプライチェーン・バイ・アマゾン」

製造拠点から顧客へ届けるまでを一括対応

またTeslaは

EVの充電規格がTeslaのNACSに統一される事を足掛かりに、

Tesla製のバッテリー•モーター•EV用ソフトウエアを他社に提供し、

将来TeslaはEV業界の「サプライチェーン大手」となる可能性がある。



為替の見通し 


MACDではドルインデックスもドル円も売りサイン点灯

しかしドル安傾向の中、クロス円の上昇が下支えし、ドル円の下げスピードは鈍い

クロス円は夏場は小動きだったものの、日銀のYCC修正発表以降に円安が加速

⇒日銀のメッセージが市場に伝わらず



日本株の見通し 

米中貿易摩擦の2018年以降の

バリュー株の出遅れは解消されつつある


しかし中小型株の「PBR1倍割れ」は引き続き高水準

一方で中小型株の配当計画の上方修正が増えている

☆2024年は中小型のバリュー株の変化に注目する年だとみる