9/22 NY市場
《NY株式市場》
22日のNY株式市場は3指数そろって4日続落。
高金利が長く続くとの警戒感が一層強まり売りが優勢。
NQは長期金利の上昇が一服したことで反発して取引をスタートしたが、午後にかけて勢いは失速した。
FRBの高官が相次いで高い金利が長く続くとの見方を示したことに加え、全米自動車労働組合が自動車大手に対するストライキの規模を拡大すると伝わり、先行きへの不透明感が相場の重石となった。
航空や消費関連への売りが目立ち終日軟調な値動きだった。
《為替》
米国及びユーロ圏のPMI
米国の9月の総合PMI=購買担当者景気指数の速報値は50.1で、8月から0.1ポイント低下した。
経済の成長をけん引してきたサービス業PMIは8月から0.3ポイント低下し、市場予想を下回っている。
一方、ユーロ圏の9月の総合PMIの速報値は47.1と8月から0.4ポイント上昇し、好況と不況の分かれ目である50を4カ月連続で下回っていまる。
高いインフレ率や利上げが続いている中、景気後退への懸念が強まっていることが示された形。
FRB高官発言
FRBのボウマン理事は22日の講演で、FRBがインフレ率を目標の2%まで抑制するには「金利をさらに引き上げ維持することが適切とみている」と述べた。
また、ボストン連銀のコリンズ総裁も22日、高金利は想定よりも長く維持され、さらなる引き締めの可能性もあるとの考えを示した。
UAWストライキ拡大
UAW全米自動車労働組合は22日、賃上げなどを巡って自動車大手3社の一部工場で実施しているストライキを20州、38カ所に拡大した。
GMとステランティスの部品配送センターに広げたということ。
フォード・モーターについては、一定の進展があったとして、ストライキの拡大を見送った。
為替の見通し
150円台回復後の論点整理
・米実質金利上昇でドルは堅調推移
・例年は9月末より年末がドル高円安
・円安×原油高は3カ月遅れで輸入物価に反映=年末に貿易赤字拡大
円安基調だが米10年金利がどんどん上昇という局面でなく、150円/$回復後は上値は重そう
ドル円だけはドル高円安
今年も何回か散見される
ドル円が下落トレンド入りするには
①米国が利下げに転じる
②日銀が金融正常化を推進する
⇒この時はじめて
ドル安と円高が同時に起こり、ドル円が下落トレンド入りへ
日本株の見通し
日本バリュー株上昇加速、バリュー/グロース倍率は高水準
日本の金利上昇は景気回復の証でもあり、バリュー株優位に
先週のFOMCでは高めの金利水準をしばらく維持する方向性が示された
⇒NY株式市場ではこの事の織込みが不足している
☆ 米国市場ではグロース株が調整する形でバリュー株優位の展開に注意
モーサテサーベイ
《今週末の日経平均予想》
《今週末のドル円予想》
《モーサテ景気先行指数3ヵ月先》
上段 日本 18.1 (+6.3)
下段 米国 -9.7 (+5.0)
欧州 -29.2 (+1.1)
中国 -15.3 (+6.8)