6/28 NY市場
《NY株式市場》
28日のNY株式市場はまちまちの展開、NYダウは反落、NQは続伸、S&P500はほぼ横ばい。
この日、投資家たちの注目は、中央銀行のトップたちが一同に会したECBフォーラム。会合に出席したFRBのパウエル議長は、追加利上げに改めて触れ年内に2会合連続での実施を示唆。市場からは「利上げサイクルの終了がまだ先という現実を受け入れるべき」との声があがっていた。
更にバイデン政権が半導体輸出に関する新たな規制を検討していることが伝わり、NVIDIAやIntelなど半導体銘柄が軒並み下落。
一方、前日から上昇していたAppleの株価は、終値で最高値を更新、市場関係者は「テクノロジーが、唯一の成長分野とみなされ、上昇につながっている」と、指摘している。
《為替・金利・商品》
ECBフォーラム
パウエルFRB議長
FRBのパウエル議長は28日、国際金融会議「ECBフォーラム」に出席し、年内に見込まれている追加利上げのペースについて2会合連続で実施する可能性を示唆。
パウエル議長は日本、ユーロ圏、イギリスの各中央銀行トップとのパネル討論会でこのように述べ、自身は年内に2回の利上げを想定していると明らかにした。
植田日銀総裁
一方、ECBフォーラムに初めて参加した日銀の植田総裁は、日本で来年も物価の上昇が続けば「大規模な金融緩和策を変更する理由になり得る」と述べる。
対中半導体追加規制
バイデン政権が、中国への半導体輸出に関する新たな規制を検討していると、ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の話として報じた。
新たな規制は、NVIDIAなどの半導体企業が、事前にライセンスを取得せずに製造した製品について、中国などへの輸出を停止するとされ、早ければ来月上旬から適用する可能性があるという。
アメリカはすでに最先端半導体の中国への輸出を規制していますが、性能が低い製品についても対象が広がるとみられる。
報道を受け、NVIDIAのクレスCFOは28日「製品の需要は堅調で、規制により直ちに業績が影響を受けることはない」と述べた。
米国株の見通し
《米国相場見通し》
今年前半のSP500は堅調
他国より利上げ打ち止めが近く、良い結果の経済指標が多くなってきている
SP500は、
1954年以降で年前半に10%以上上昇した22回中18回で年後半も上昇している
1988年以降の11回では11回とも上昇している
《Walmartの自動化》
ウォルマートの自動化に注目
配送センターの自動化にシンボティック社の技術を採用
無人ロボットアームが商品を動かす
ウォルマート米国内、店舗数4700店、従業員数160万人で国内最大
3年後に店舗の3分の2が自動化技術を使用
⇒コストは平均20%改善
為替の見通し
ドル円相場は、23年中の「利上げ見通し」には連動しなくなった、むしろ24年中の「利下げ見通し」との連動性が高くなっている
今晩は米国GDP、明晩はPCEデフレターの発表
⇒利下げ見通しに影響あり
日本株の見通し
アベノミクス以来の過熱感
100日移動平均線乖離率17%
⇒年金などのリバランス売りやETF売りが出やすい
米BIGテック企業はスピード調整に
⇒日経平均を構成する値がさハイテク株の上値が重くなる
7月は調整に
日本の1-3月期名目GDP571兆円 (過去最高額)
デフレ脱却、PER,PBRは未だ割安
再度上昇へ