1/4 NY株式市場
年始のポジション構築を図る様子見モード。
朝方発表の11月ジョルト求人件数は予想上回り、3指数は揃って下落へ。しかしその後ハイテクに買いが入った。大規模人員削減を発表したセールスフォース、CESの開幕に合わせてホンハイ精密工業との提携を発表したエヌビディアが上昇。
午後発表のFOMC議事要旨では、参加者が23年中の利下げを予想していないことが示され、相場を下押し。
しかしながら引けは3指数揃って上昇。
FOMC議事要旨
12月のFOMCで、政策金利を0.5ポイント引き上げると決定し、利上げ幅を縮小した。一方、政策金利の見通しは、23年末で5.1%と、前回予想から上方修正した。
一部の参加者は、利上げ幅の縮小は、インフレ抑制への覚悟が弱まったわけではないと明確に発信する必要があるとした。
その上で、市場がFRBのメッセージを誤認すれば、インフレ抑制を困難にする可能性があるとした。
歴史的な経験に基づけば金融政策を早期に緩めるべきではないと警告した。
FOMC議事要旨のタカ派の一方で、QT(量的引き締め)ぶんを加味した実質的FFレートは既に6%超
⇒オーバーキル懸念に現実味
ISM製造業景気指数
12月のISM製造業景気指数は拡大と縮小の分かれ目である50を2カ月連続下回り、2020年5月以来の低水準に。
項目別では新規受注が4カ月連続で50を下回り、需要の弱さが改めて示された。また、支払価格も低下し、インフレ緩和の兆候が確認されている。
米国株の見通し
《労働需要は高水準が続く》
求人数の17カ月連続の1000万件超もさることながら、自発的離職率がまだ高い
今よりも高い賃金への職探しはまだ活発 = 賃金インフレ鎮静化も道半ば
セールスフォース人員削減
高給取りのIT企業の人員削減は賃金インフレ抑制につながるか
《1月相場のポイント》
間もなく決算発表シーズン入り
半年前よりEPS見通しは4%しかダウンしていない
改めて厳しい見通しが示されると株価の下落要因に
配当貴族は株式相場がダメな時こそ活躍する
連続増配年数
66年のP&G
46年のMcDonald
に注目
為替の見通し
12月の日銀ショック以降、日本の利上げ期待は強まってはいるが、
日米金利差から見ると現在のドル安円高に行き過ぎ感
しかしこれからの利上げ期待感ではFRBよりも日銀
⇒円高圧力は強まっていく
先物市場は年末29.4bpまで利上げ織り込み
日銀の次の一手
・長期金利幅更に拡大
⇒3〜4円の円高に
・マイナス金利やYCCの撤廃
⇒15円の円高に
円高で業績の押し下げ要因に
一方で金利上昇で銀行収益は
・長期金利幅更に拡大⇒8%増益要因
・マイナス金利やYCCの撤廃⇒10%増益要因
きょうの予定
チャレンジャー人員削減数に注目
アメリカは12月決算の企業が多いが、通常のリストラは決算時期に行われる
☆12月の人員削減数に注目
11月の数字を上回るだろう
⇒ 短期的な株安、金利低下に拍車をかける恐れ