スケバンお京さん「鮮血のホワイトデー10 ―今度こそ花命死す?―」 | 道誉!DOHYO!

スケバンお京さん「鮮血のホワイトデー10 ―今度こそ花命死す?―」

今回も本題からイキます。


後ろに目はないながらも,

 

あの破壊神のお兄さんが,短期間で

 

Mr.レディになったと思えません。


イントネーション,発音からして日本人じゃない?


見たいけど,振り返る余裕なし。


そう思った時は,もう,お京さんの横。


おかげで,チラ見可能に。


天然ブロンド?に英語のロゴ入りグレーのトレーナーに,

 

赤のサーキュラーミニスカート。


私より多少デカい?


175くらい。


まんま,アメリカ映画に出てくる,

 

出るとこ出てるセクシーダイナマイトのチアガール。


手には,お宝持ってます。


ラクロスのラケット!


これを振り回せば,かなりの戦力。


棒術には自信があります。


ジャッキーの映画で,バッチし予習してます。


って,お前は,しょこたんかよ!


「誰?」


「たぶん,キャシー」


なんで,たぶん?


とりえずキャシー(おそらく)への視線で,

 

いがみ合いが一旦ストップ。


ただし,その後の視線の移動から,

 

役割分担が決まった模様。


2人組は,私担当のようです。


まあ,そうなるわなあ。


なぜか,それぞのターゲットに合わせてポジションチェンジ。


公園の真ん中にある噴水寄りにいた

 

お京さんとキャシーが私の右横へ。


2人と私が,10人組とお京さん達が向き合う形へ。


ヤル気マンマンだけど,キャシー(おそらく)は,戦力になるんかい?


その時,キャシーは手にしたラクロスのラケットを

 

噴水池の淵にたけかけました。


キャシー,できる?


さりげなく私に武器をパス。


お京さんの知り合いだけあって,以心伝心率高し!


その瞬間,英語で早口で何か怒鳴られました。


って,違うの?


以心伝心,どこ行った?


触るな,ってこと?


この声で,再び全員の動きがストップ。


「それはスポーツで使うヤツだから,ダメだとよ」


お京さん,通訳してくれました。


マジ?


この状態で?


私は騎士道だとか,スポーツマンシップなんぞ

 

知ったこっちゃありません。


今の心の声は1つ。


親の位牌でも,使えるなら使う!


どんだけ性格に,難あるんだよ!


それにしても,自己紹介前に,

 

この状況で味方に怒鳴られるとは・・・。


それでも,実は私,1つ作戦がありました。


これでも,昭和の黒田官兵衛と

 

言われた策士ですから。


誰がだよ!


名付けて,

 

「相手の目的はフィルムっぽいから,

 

それをさりげなく落として注意を逸らしつつ相手に渡してしまい,

 

うまくいったら隙を突いて攻撃して,

 

でも後々については,もしかしたら何も映ってなくて無駄かもしれないけど,

 

いつヤルの?今でしょ!倍返しだ!お・も・て・なっしー!作戦」


縮めて「鈴懸なんちゃら」


って,もはや,一言も入ってないだろ!


AKBのジャンケン選抜のタイトルかよ!


お京さん,すかさず突撃。


見たワケじゃなくて,その声で分かります。


私も,勝ち目のない戦いに突入。


モーション大きくても,回し蹴りでもしないと効きそもありません。


狙いは左のヤツの右肘。


ケリながらの,フィルムを落とすまでは成功。


そして,残りの相手も,そっちに気を取られました。


なのに,蹴った相手は微動だにせず。


効き目ゼロ?


私は足を掴まれ,投げ捨て。


転がされて噴水池の淵と相手に挟まれた状態に。


どちらか分かりませんが,

 

腹に数発ケリを食らい,立つに立てず。


全く,歯がたたねえ!


戦力になってないのは,私?


そのまま胸ぐらを掴まれたまま持ち上げられました。


と次の瞬間,まがまがしい威圧感・・・,アレ?


私は,掴まれたまま一緒に噴水の中へ,

 

吹っ飛んでました。


嫌な予感はしてたんです。


この季節に水の中,ヤバいって!


アッカーン!


ツベテーー!


死んだら,どうすんだよ!


上島竜兵か,出川哲朗かよ!


私,心臓悪いんだって!


次回に続きます。