スケバンお京さん「鮮血のホワイトデー2 ―今度こそ花命死す?―」 | 道誉!DOHYO!

スケバンお京さん「鮮血のホワイトデー2 ―今度こそ花命死す?―」

完全復活を目指す為にも,とりあえずは二連チャン UP!


まだ大晦日に届いたサーバの設定してないんで,

始める前に書いちゃおうかなと。


んなワケで,本題イキます。


世の中に核兵器がある限り,その脅威はなくなることはありません。


そしてそれは,隣のツッパリ君も同じこと。


いや,隣のもう一人も同じ?


魔の瞬間はスグに訪れました。


次の駅で扉が開くと乗って来たのは,4人のご老体。


お京さん,口は悪いが義理人情に厚くて,心根は優しいんです。


ですから,スグに立って席を譲りました。


もちろん私も,シンクロするようにスタンドアップ。


ご老体2人は,会釈してから微笑んでました。


でも,乗ってきたのは,4人。


誰が見ても2人余り。


お京さんの隣に座ってたのも,プチ年寄。


となると,当然,お京さんの視線は,私の隣のツッパリコンビ。


「おい,そこの二人!」


あー,だよね。


やっぱり,このパターン。


まだ,デート始まって,30分経ってないじゃん。


何でかなあ?


なのに,全く反応なしのツッパリ君達。


え?


どうやら,ゲームに夢中で聞こえてない様子。


それを察したお京さん,


「オラー!そこの二人!聞こえねーのかよ!」


まずビクっと反応したのは,4人の老人。


ショック死したら,どうすんだよ!


さっきとは打って変わって,

 

お京さんを見る目は明らかに迷惑モード全開。


さすがに,この声は聞こえたようで,


「あーーん?なんだ,テメー!」


座ったまま,見上げてメンチ切ってきました。


チラ見したら,お京さん,臨戦態勢で準備万端。


気は進みませんが,こうなりゃ,やること一つ。


先手必勝です。


二人がほぼ同時に立ち上がってくれたんで,

 

向かって右のノド元に右腕をブチ込み,抑え込み

 

向かって左側にのノド元は左手で鷲掴み。


傍から見ると,よく駅のホームなんかで見かける,あのカップルの体勢。


柱に男が両手をついて,女の子が見上げてるヤツです。


これがカップルならば,男のダメージは精神的なものがメインなんですが,

 

これが相手が私に対して敵意を持ってたりすると,実にマズい体勢。


一見,カッコよく決まってますが,

 

相手は苦しいとはいえ,両手がフリー,

 

そして私は腹がガラ空き。


そうなんです。


ツープラトンのパンチが私の腹に。


これぞ,まさしく,倍返し!

 

されちゃった?


って,もしかして「2013の流行語大賞」,全部使うつもりかよ!


アッと言う間に後ろに吹っ飛んだ私は,

 

金属製の手すりで背中を思い切り強打。


思わず口からでた言葉が,


JO-JO-JO!


お前はスタンド使いかよ!


よし,これで残るお題は,あと1つ!


大喜利やってるのかよ!


立ち上がろうとしたとこで,電車がストップ。


次の駅に着いたんです。


なんで,ドアに手をついて立とう思ったら,ドアがない?


当然,私はボールもないのに

 

1人回転レシーブ状態で駅のホームへゴロンと着地。


即座に反応したお京さんは,隣のドアから飛び出してきました。


それを追うように,ツッパリ君達もホームへ突進。


で,1人は完全に出たんですが,もう1人はドアに足挟まれてました。


おヤクソク?


が,スグにドアは開いて,もう1人も結局ホームへ。


この時点で電車は発車。


戦力比,2:2で,ホーム決戦へ突入。


お京さんは叫びながら,最初に出たツッパリ君へ,

 

パンチラ超えたパンモロで,

 

ピンクのレース晒しつつ飛び蹴り。


アレ,脱がせてーー!


ケンカ中に何考えてんだよ!


私は,もう1人の足目がけてタックル一発。


でも,タイミング崩してるとこにしかけたのが悪かったのか,

 

倒れてきたのは私の上。


また,コイツがデカくて体重あるから,


オ・モ・テー,ナッシー!


ヒャッハー!


ずいぶん強引にブっ込んで来たな!


しかも,ふなっしー込みかよ!


そして,今回も走って登場の駅員数人。


この駅は,目の前に踏み切りがあって,

 

その気になれば怪談使わず,駅の外へ出れるんです。


って,季節外れの稲川淳二かよ!


私は映画『卒業』のダスティン・ホフマンのように,

 

お京さんの手を握ってダッシュ開始。


ここは絶対,逃げるが勝ちです。


お京さんも,状況を理解してくれたようで,

 

ホームを飛び下りて,何とか逃げきり成功。


だもんで,あの後,ツッパリ君達と駅員がどうなったかは分かりません。


その前の戦闘もあったから,

 

ちょっと全力で走っただけ私の心臓は限界寸前。


今回から読んでいただいた方に説明しとくと,

 

私,先天性の心臓病患者で,

 

激しい運動は全面的にドクターストップ。


それに抗って,トレーニングして体は鍛えたものの,

 

瞬発力は鍛えれれても,長時間の運動は酸素が供給されないんで,

 

ダメなんです。


私がヒザに手をついて大きく呼吸をしていると,

 

お京さん,自販機でスプライト買ってきてくれました。


数口飲んで,お京さんに渡しながら,


「何で,こうなっちゃうんかなあ?」


「アイツらが席,譲んねーからだよ」


「いや,そういう問題じゃなくてさ。


もう少し平和的に解決できないかなと思って」


「ホント,花命ってオモシれーな」


お京さんも,数口飲んで,再び私に。


一応,これも間接キッス?


この時,今回はこれで打ち止めだろうな,

 

そう思って安心してたんです。


なのにまさか,この後,高校時代最大の,命の,

 

いや正確には心臓の危機が訪れるとは思ってもいませんでした。

 

次回へ続きます。


                            (Battle-1 終了→Battle-2 へ)