スケバンお京さん 「花命，暁に死す！-23」

外にいたんですが昨日の地震，気が付きませんでした。

カミさんも，気が付かなかったみたいです。

これよりデカい余震が来る可能性も大とか？

みなさんは，大丈夫でしたか？

被害がないといいんですが。

この分だと，今回のお京さんシリーズが終わるのが早いのか，

それともマヤの暦通りに，人類の滅亡が早いのか？

って，しょっちゅう予言について書いてるクセに，

全く信用してないだろ！

明日か明後日あたりには，

シリーズ中断してマヤの暦というか，

そのあたりについて書く予定です。

んなワケで，本題イキます。

「一応，ケガ人から先にシャワーするように」

「消毒が先じゃないんですか？」

「その程度で，何，心配してるんだ？

さっき水道で洗ってるだろ？

大丈夫，問題なし！」

「すいません，

それじゃ先にシャワー浴びさせていただきます」

私達を降ろすと，お父さんは駐車場へ車を移動。

ここにも駐車スペースはあるものの，

デカくて通りにくくなるから，別の場所に借りてるそうです。

お京さんい案内されて，風呂場へ。

「着替えはアニキの持ってくるから。タオルは

適当に使ってな」

脱衣スペースは，けっこう広くて，

洗濯機横のカゴにタオルは入ってるみたい。

「え？」

今，タオルが盛り上がって動いたような？

まさかの心霊系？

って，出た！

緑？

デカっ！

尻尾まで含めると，60センチくらい。

マジかよ！

これ，おそらくグリーンイグアナ？

動物園やTV番組の「野生の王国」でしか

見たことないのが，放し飼いになってるのか？

近く見ると，思ってる以上に怪獣してるし，迫力アリ。

私もシマヘビ食ったりしてるから，

怖くはないんですが，こういう想定外の出会いは，

さすがに面喰います。

ドアの向こうに，お京さんの気配感じたんで，

「あの，京子さん？ここに緑のいるんだけど？」

「開けてもいいか？」

って，聞きながら開けたら意味ないじゃん！

油断も隙もないです。

手にはお兄さんのタンクトップとトランクスと短パン。

「そっちは，小助」

「そっち？って，ことはツガイかなんかで，

もう１匹いるの？」

「ホント，お前って勘がいいな。

十蔵がいる。よく逃げるんだよ」

それほど器用な生き物には見えません。

単に開けっ放しで閉めてないだけじゃないかい？

ご存じの方，生態など，教えてください。

「あのさ，まさかなんだけど。

才蔵とか甚八とか六郎とか，全員いたりする？」

「お前，スゴいよ。真田十勇士全員いるぞ」

家族だけかと思ったら，

ここまでデンジャラスだとは・・・。

どこまでも，規格外。

ばかデカいムク犬に，グリーンイグアナ×２，

となると，残り７匹。

オイオイ，いったい，

他は何が出てくるんだ？

「洗ってやろうか？」

「いや，自分で洗えるから大丈夫」

「そうかあ？別に遠慮しなくていいぞ？」

「だから，さっきから遠慮してないって」

会話はしてるんですが，

思ったより背中に痛みを感じてるのも事実で，

ちょっとイライラはしてました。

「行くぞ，小助！」

イグアナって名前，認識するの？

お京さんに，呼ばれてついていきました。

「ちなみに，これネズミやコオロギとか食べてるの？」

「サラダだぞ」

「草食なんだ？

それと，タオル血で汚れちゃうけど，いいのかな？

後から新しいの買って返すから」

「いっぱいあるから，いらないぞ」

お京さんがいなくなったのを確認して，風呂場へ。

さっきのことがあったんで，恐る恐るドアを開けましたが，

今度は何もいませんでした。

たかが，シャワー浴びるだけで，こんなに疲れるもん？

って，やっぱり，とんでもなくイテー！

頭を洗うのも，恐怖です。

背中にシャンプーが回らないように，細心の注意で，

やっとのことで全身洗うの終了。

公園で流したつもりが，相当泥が残ってました。

またまた，用心して脱衣場へのドアを開けましたが，変なのなし。

いちいちメンドクせーなあ？

タンクトップは着たら血がつくのは間違いないんで，

拭いたバスタオルを肩からかけて，

トランクスと短パンも血が流れてきて付きそうですが，

こっちは履かないワケにはいきません。

脱衣場を出て

「京子さーん？」

ん？

足元見たら，亀×２？

絶対，カゴになんて入れてないな。

全部放し飼い？

残り5匹かあ。

次回に続きます。