説教『私について来なさい』より | 今日の講壇(抜粋)

説教『私について来なさい』より

■あずけられている

聖書 マタイによる福音書 25章14~30節(タラントンのたとえ)


 人間は皆、タラントンを神様から預かっています。それは一時的な預かりものであって、やがて返さなければいけない時が来るのです。タラントンとは一体何を指しているのでしょう。
 タラントン(賜物)は伝統的に才能(タレント)として解釈されて来ましたが、命そのものとして読むこともできます。神様から命をあずけられているのです。
 それぞれにあずけた額に5タラントン、2タラントン、1タラントンと個人差があるのは、神様が不公平であるというよりも、神様からの賜物を人間の基準で測って、あの人は多い、私は少ないと不満を言っている姿を表しているのだと思います。
 しかし、神様は常にあなたに必要な分を充分に与えてくださっているのです。
 そして、命は一時的に神様からあずかっているものであって、いつまでも自分のものにしてはおけないのです。
 命は本来、神様のものであるから、壊してはいけないのです。奪ってはいけないのです。
 命は偶然にできたのではありません。神様の意志がつくり、支えているのです。今私たちが生きていること、その一瞬一瞬が、奇跡なのです。