太田龍子氏から、一連の「プロローグ・シリーズ」のエピローグとも言うべき、vol.3 が届きました


何度も頷きながら、一気に読み切りました


ファンなら、誰もがそう感じているけれど 

うまく言葉に出来ない感情を、熱い筆で描き切ってくれた、そんな読後感を抱きました


タイトルにある「Homme fatal」が示す像が、あまりにも「羽生結弦」で、

もうこれは、彼の二つ名として定着させていいのでは、と思うほどでした



・致命的な魅力を備えて人の運命を変える

・刺激を与え、覚醒を促し、魅了し、価値観・世界観や進路を転換させてしまうような影響力を発揮する


本当にその通りで、私自身も、羽生選手を知って変わったなぁ、と思います


その人柄、生き方は元より、プログラムから受けた数々の感動は、言葉にならないほどでした


たとえば、身内を失くし 呆然となって、泣くことさえ忘れていたときに、涙を流すきっかけをくれたのが、「春よ、来い」でした

私は、あのとき見た 春来いを、一生忘れないと思います


そんなふうに、誰もが、人生で、大小の影響を受けてきたのではないでしょうか


そして、羽生選手は、今を照らすだけではなく、未来を信じさせてもくれるのです

「普通ではない何か」を発信し、「ここではないどこか」、素晴らしい未来、輝かしい別世界への扉を知っている という太田氏の文に頷くばかりです


背後に異界を感じさせる旅人であり、これまでにない新しい価値を創り出し、理解を超えた魅力と才能で誘惑し翻弄する。そうした存在に人は運命をゆだねてしまいたくなるのだ


そうなんです

そういう人だから、どこまでもついて行きたくなる

自分の微力を知りながら応援していたくなる


太田氏は、「GIFT」に向かう羽生選手のことを、ついに時が満ちた、とし、

びっしり並んだカードから羽生が選んだのがドームだったと、確信を持って語っています



私もそう思います

様々なオファーが、舞い込んだに違いありません

結果的に、羽生選手に選ばれたのが、東京ドームだったということです


選択の動機が「東京ドームで初めてショーをしたフィギュアスケーターになる」といった卑小なものではないことは、筆者が指摘する通りでしょう

(どこかの「スポーツライター」に読ませたいぐらいです)


太田氏の言を借りれば

おそらく 目指すところは、

東京ドームを舞台に、羽生結弦のフィギュアスケートを主体とし観客もろとも別の銀河系に至るような一度見たら忘れられないパフォーミングアートを創造すること



そう!

アートなのです

スケートと、光と、音と、壮大な世界観を有した総合芸術なのです


はかりしれないポテンシャルを持った表現者・発信者である羽生選手、

「GIFT」さえ、次への足がかりとする未来が見えるようです


熱い思いをこめながらも、

実に正確に「羽生結弦」を語った 出色のコラムでした


是非、全文を読んでみてください


私は、羽生選手のファンであることを、

あらためて誇らしく思いました




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