7月3日(月)続き
今シーズン3回目の草刈り。
畔草を刈っていたら、バッタが飛び出してきてイネに取りつきました。
コオロギみたいだけど、それにしては黒光りしていていかつい感じ。
図鑑で見てもわからないので、Biome(バイオーム)という生きものコレクションアプリで調べたら、「ヒメギス」というキリギリスの仲間だそうです。
ちなみにBiomeのことは、ぷらちーなさんのブログで教えてもらいました。
けっこう重宝してます。
ショウリョウバッタも飛び出てきました。
5月の草刈りの時の友だちは、アマガエルとそれを狙うムクドリやセキレイでした。
季節は、いつの間にか、移ろっています。
ところで、昨年は、1枚の田んぼでかなりのカメムシ被害が出てしまいました。
イネの穂が出て花が咲いた後、籾(もみ)の中に玄米ができていきますが、初めのころ玄米はミルク状になっています。
カメムシが、稲穂に取り付いてミルク状の玄米を吸うと、そこに黒い斑点がついたりりして見た目がとても悪くなります。。
この難敵・カメムシ一族を防除する手っ取り早い方法は、やっぱり農薬をまくということになります。
でも農薬はまきたくない。
そこで基本に立ち返り、畔や農道の草刈りを見直すことにしました。
・草丈10cmの高刈りをする。
そうすると、カメムシの好きなイネ科の草を減らすことができ、畔に住むカメムシ も減らせる。
・畔のカメムシを田んぼに追い込まない。
そのためには、出穂前3週間と出穂期に草刈りをするとよい、とする説がある。
昨年は、このやり方で失敗。
カメムシの好きなメヒシバは、7月下旬に高刈りをした後、実際には10日くらいで穂が出始め、カメムシを呼び込んでしまった。
そして8月10日過ぎの出穂期に草刈りをすることで、そのカメムシを田んぼに追い込んでしまった、と考えました。
と、まあ、悩みに悩んだ末に、今年の草刈り大作戦は、
③7月3日 ④7月17日 ⑤8月1日
出穂8月12日 ⑥9月初旬
に決定!
もっとも、昨年、被害が大きかった田んぼは1枚だけだったので、最大の原因は、はす向かいにある耕作放棄田なのかもしれません。
今、そこでは、カメムシの大好きなヒエの大群落が着々と成長しております。
これが、いつ刈られるのか。
その時、大量のカメムシ一族は、どこに移動するのか。
想像するだけで、背筋が寒くなります。
7月4日(火)晴れ 今日も暑い
連日、草との闘いが続きます。
今日は、有機栽培を始めて15年目の田んぼ。
相手は、最後の強敵オモダカとクログワイ。
とりあえず、ひたすら手取りです。
取っては、畔に投げ、取っては投げ・・・。
と、その時、「ゴン」と何かが足に当たりました。
コレです。
「頭隠して 甲羅隠さず」
甲長およそ20cmのスッポンです。
じっと待ちますが、顔を見せてくれません。
あきらめて田の草どりを続行。
向こうの畔まで行って戻ってくると、
また「ゴン」
どんくさいヤツ。
きっと隣の柳瀬川から産卵のために上がってきて、うちの田んぼに寄り道してくれた子です。
そう思うと、可愛い。
近所の寿司屋さんに
「うちに持ってくれば、料理してやるよ。」
と、言われているのですが、やはりそれはしのびない。
こういうことがあるから、田んぼは楽しい。
スマート農業の、何が楽しいんだろうか。
あっ、楽しさなんか求めてないか。
7月7日(金)七夕
闘いの日々がが続く。
今日は、有機3年目の田んぼ。
相手は、ヒエとコナギ。
30℃越えの暑さの中、連日の草取りで疲れもたまってきた。
むしったコナギを土の中に押し込んで、からだを起こした瞬間、くらっと来た。
「やばい、ここで倒れても誰も気づいてくれない。が、あと少し。やっちゃおう。」
と、思ったその時、
足に「ゴン」と来た。
例の感触。
足元を見ると、何と黄色の混じった大きな背中が。
「すわっ、もしかしてニホンイシガメ!?」
と思ったのも、つかの間。
畔にあげて見てみると
甲長22cmの 立派な ミシシッピーアカミミガメ でした。
アカミミに罪はないけれど、ガクッと来ました。
今まで、この柳瀬川では、イシガメ、クサガメ、スッポンしか確認していなかったので、無理にも「ここにアカミミはいない」と自分に言い聞かせていたのですが・・・
現実を突きつけられました。
こうなると、川のあちこちの石で甲羅干しをしているカメが、軒並みアカミミに見えてきて、やるせない気持ちになってきます。
それにしても、田んぼって、こんなにカメがいるものなんですね。