監督 前田和男 出演 間宮祥太朗 石井杏奈
亡くなった父から自身が被差別部落出身である出自を隠し通すよう強い戒めを受けていた瀬川丑松は、地元を離れてある小学校の教員として奉職する。教師としては生徒に慕われる丑松だったが、出自を隠していることに悩みを抱いている。下宿先の士族出身の女性・志保との恋に心を焦がす丑松だったが、やがて出自について周囲に疑念を抱かれるようになり、学校内での丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみの中、丑松は被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎に傾倒していくが……。
1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督も映画化した
島崎藤村の名作「破戒」を、間宮祥太朗主演で60年ぶりに映画化。
島崎藤村の名作で、過去に何度も映画化されている事も
全く知らず、ただ間宮くん目的で視聴したらなんとまぁ・・
部落民差別の話だったか・・
私の生まれ故郷にも、今住む街にも同和地区があります。
70代前半の叔父は若い頃、同和地区出身の女性との結婚を
大反対されお別れしています。
この令和になっても中高年の会話の中で、差別的表現が
出る事があります。
同和問題は決して過去のものではありません。
ましてや、本作は明治の頃。冒頭のシーン。
とある旅館に宿泊していた客が部落民だとわかると、
追い出し塩を撒いて、全客室の畳を張り替えると話す女将。
当時の部落差別を生々しく印象づける描写。
部落民である事をひた隠し、教職に就いている
丑松の葛藤の物語で、丑松役を間宮くんが演じており、
過去イチの名演技でした。
「どうしてだろう。何故自分の故郷を語れない。
何故好きな人に気持ちを伝える事ができない。
何故僕はこんなに苦しまなくてはならないんだ。」
破戒とは・・そういう意味合いだったのか。。
生徒達に語る言葉はまさに名シーン!!
もらい泣きしそうになりました😢😢
子供達にもこの映画観てもらいたいなぁ。
希望を持てる締めくくりとなっているので、ホっとしたけどね。
原作はまた違うらしくて、気になっているところです。
今日もご覧頂きありがとうございます