台東区の神林音楽教室、
主宰・声楽講師の藤永和望です
6/30(日)に出演します
ソウカパインオペラコンサート
オペラの宝石箱~パート2~の
リハーサルが始まりました
リハーサルも本番のホールで
行われるので、
とてもありがたいです
軽い副鼻腔炎が残っているせいで
耳が遠くなっていて、
普段の生活では
まあまあ困っていたりするのですが、
歌う時には逆にいいかもしれない…
と思ったホールでのリハーサルでした
というのは、
私は昔から自分の声を
聴きすぎる傾向があり、
そのせいで場所が変わる度に
慣れるまで不安定になってしまうことが
多々あります
生徒さんにしつこく
「自分の声を聞くんじゃないです!
体の動きに集中してください!」
と言っているくせに、
おいおい自分はどうなんだいと
まったくもってお恥ずかしい限りですが、
こういう失敗を
どうリカバリーしていくかも
自分を実験台に日々研究しているのです
という言い訳を今思いつきました
もちろん今回も
一番はじめに歌った曲で
自分の声を聴きすぎ、
欲張りすぎて、
出だしからまず不安定に
気持ちが焦って、
しっかり歌わなければと思う気持ちから
息を吐きすぎてしまい、
声の焦点がぼけて支えづらくなり
どうすんのよどうすんのよと混乱し、
不幸なことに第一曲目が
一番テクニック的に難しい曲だったため、
立て直す暇もなく進んでいき、
最後は諦めてファルセットに逃げる
という失態
いやー失敗のフルコンボでした
しかし、場所と人に慣れ、
気持ちが落ち着いてくると
冷静さを取り戻してきて
リハーサルの後半は
かなり元に戻せてきました
副鼻腔炎による耳の不調により
自分の声も聴こえづらかったのも
逆に助けになったなと
押した音は自分の内部に
大きく聴こえるけれど、
押さずに支えた音は
自分にはあまり聴こえないんですよ👂
そして、なにがいけなかったのかを
振り返って考えてみると、
一番いけなかったのは
ピアノで歌えていなかったこと
ここ最近は
長年の中低音域のコンプレックスから
かなり解放されてきていたのですが、
やはり緊張したり
プレッシャーがかかったりすると
悪い癖って浮き上がるものですね
私は中低音が苦手だから
声が聞こえないかもしれないという
染みついた不安から
顎に余計な力が入り、
息で余計にプッシュしてしまい、
不安定になった音を聴いて
パニくるという悪循環
喉でいくら押してみたところで
なんの解決にもならないことが
やはり証明されました
人体実験
リハーサルの後半では
できる限りピアノで
しかししっかりと支えて、
顎と舌はとにかくリラックス
これらを意識することで
段々と中低音を
響かせることができるように
ああもう、世話の焼ける子‼️
でも自分で短時間で
リカバーできるようになったのは
偉かったねヨシヨシ
なんて、自分を励ましつつ、
アリア3曲、二重唱2曲、
アンサンブル2曲を
指揮者、共演者と一通り稽古できて、
ひとまずホッといたしました
リハーサルのひと声目から
ビシッとできたなら
かっこよかったんですけど、
昔なら最初で失敗したら
焦ってもっとドツボにはまって
喉を疲労させて自己嫌悪という
一番ひどいパターンだったろうなと
自分の成長を感じました
自画自賛なのかなんなのか
自分の声を
聴くんじゃない
体の動きを
コントロールするんだ
毎日唱えようと思います