台東区の神林音楽教室、
主宰・声楽講師の藤永和望です
「先生に言われたように
レッスンで歌ってみるとできるけど、
家ではできる気がしないんです」
昨日レッスンにいらした生徒さんたちが
共通しておっしゃっていたことです。
その生徒さんたちは
どちらも素直で器用なタイプ
私が
「はい、もう少し舌は前に」
「はい、びっくりして息を吸う時みたいに
喉を開いて」
「はい、下っ腹はフレーズ歌い終わるまで
引き続けて」
「はい、声帯より上に息を送りすぎないで」
と、一つずつ指示すると
その通りにやってみる勇気があります
ですので、
その場で良いバランスができて
良い声を楽に出すことができます
でも、自分一人で練習する時は
あれ?どうだったっけ?
と、わからなくなり、
試行錯誤するうちに
全然違うところにいってしまうと
「レッスンで出来るのに
自分一人ではできないなんて
私ってダメダメなんです…」と
ガッカリされる生徒さんと
「今はできますけど
多分次回はまたできないかも」と
笑う生徒さん
ご心配なく
それ、当たり前なんです
まずは素直にトライしてみて
「言う通りにやってみたらできた」
というのが大事
そこから筋肉に動きを覚えさせて、
自分一人で良いバランスに持っていくのは
ほとんどの人にとって
時間のかかる作業(修行)なんです
なので焦らずに
自分の内部の動きを
観察しつづけることが大切です。
観察しつづけることで
自分が得意な動き、
苦手な動きがわかり、
繰り返し練習することで
意識しても難しかったことが
意識すればできるようになり、
そのうちに意識しなくてもできるようになる、
このプロセスが必要なんです
この地味な時間のかかるプロセスが
テクニックを確実なものにしていきます