台東区の神林音楽教室、
主宰・声楽講師の藤永和望です
先日のレッスンの生徒さんが
1月の勉強会に選んだ曲は、
チマーラのNostalgia
トスティのL'alba separa dalla luce l'ombra
シューベルトのGanymedの3曲
生徒さん曰く、
「なんか全部出だしが
歌いにくいなーと思ってたら、
3曲ともミのフラットから
始まるんですー」と
Nostalgia
ほ、ほんとだー
このミのフラット、
またはドイツ音名だとEsの音は、
いわゆるパッサッジョとか
チェンジとか呼ばれる
声区の変わり目となる音域で、
出しにくいと感じる人は多いはずです
パッサッジョの音域を
うまくコントロールしないと、
それより上のアクートと呼ばれる
高音域がよい響きで出せなくなります
よりにもよって
そんな小難しい音から始まる曲ばかり
3曲も選んでしまった生徒さん
修行と思って
頑張っていただきます
喉頭の位置を低めに意識して、
喉はかなり開けるけど
舌が下がったり、引っ込んだりしないように
気をつけていただきながら
支えて歌っていただいたら、
かなり良い響きになった上に
喉のつらさもなくなって
喜んでらっしゃいました
今日、レッスンにいらした生徒さんは
勉強会で
チレアのオペラ
『アドリアーナ・ルクヴルール』から
Io son l'umile ancellaを歌われます
こちらのアリアも
出だしはEsの音から
Io son l'umile ancella
前奏を弾きながら、
あーこれは最初が難しいよなーと
覚悟して耳を澄ませていたら、
あら…立体的な良い響き
以前にレッスンで指摘したことを
しっかりと練習されて
会得されていました
えらすぎるー
パッサッジョのコントロールは
プロの歌手でも失敗しやすくて、
そこでコケると
その後がメタメタになって
撃沈するパターンに落ち入りやすいのに
アマチュアの生徒さんですよー⁉️
ナイス・コントロールでした
勉強会がとても楽しみです
胸郭を広げるためと下っ腹の訓練のために🎵
私は青を使ってます🩵
パッサッジョより上の支えの感覚のために♡
息を吹き込む力を鍛えるためではありません。
腹圧のかかり方を会得するためなので、
胴体の力の入り方を参考にします。
チマーラの歌曲がこんなに集められた
便利な楽譜って他にあるかな⁉️
声楽を学ぶ人は必携でしょうね🎵
Ganymedはこちらの楽譜に入っています🎵
教育芸術社のこのシリーズは対訳だけでなく
逐語訳ものっていて初学者に便利♡
アドリアーナのアリアが2曲とも載ってます🎵
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