東京の北の丸公園から石川県金沢市へ移転された
国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)
日本海側初の国立美術館として
2020年10月25日にオープンしました。
秋晴れの下の国立工芸館
建物は、登録有形文化財として登録されている旧陸軍第九師団司令部庁舎(南東側)と
旧陸軍金沢偕行社(北西側)の2つの建物を移築して再利用しているんですね。
移転先は、金沢市内「兼六園周辺文化の森」と呼ばれるエリアにあり
いしかわ赤レンガミュージアムや石川県立美術館などの文化施設お隣に位置しています。
お隣にはいしかわ赤レンガミュージアム(石川県立歴史博物館)↑
陶磁や漆工、染織、金工など現工芸館が
所蔵する美術工芸作品の
約7割に当たる約1,900点が移転。
只今
国立工芸館石川移転開館記念展Ⅰ
工の芸術― 素材・わざ・風土
が開催されています。
鈴木長吉《十二の鷹》
三代徳田八十吉《耀彩鉢 創生》
2階へと続く階段。明治期の建築を感じます。
この窓からは…
色づいた樹々が。
何だかいいねぇ~ 好きな空間
そして2階フロワーには
芽の部屋
金子潤《Untitled(13-09-04)》
エントランスの中庭にある陶芸家の
金子潤さん作品が2階窓からでも観られます。
こちらの作品3メートルを超えるものなんですよ。
旧陸軍金沢偕行社(国登録有形文化財)
多目的室
ここの内装は格子状の天井や漆喰の壁など
明治期の洋風建築の意匠を復元。
シャンデリアのデザインが素敵
ですねぇ。
そして
2階から見える景色
左向こうに兼六園
正面には石川県立能楽堂が!
で、今回初めて知ったんだけど
国立工芸館の名誉館長は元サッカ―選手の
中田英寿さんが就任されたんですね。
え?なぜ?!と思ったあなた!
はい、調べましたよ。
中田さんは引退後、全国をめぐる旅で日本文化を発信する事業を多数手がけています。
15年、株式会社 JAPAN CRAFT SAKECOMPANYを設立。
また20年4月には、立教大学客員教授に就任されています。
ほか、「伝統産業とマーケティング」を担当するなど、幅広い活動をこれまでされてきました。
「日本の工芸をせ世界に発信!」
中田さんのご活躍に期待します。