3月26日(木)の夕方から27日(金)の未明にかけて空の中で月と木星が

接近します。

今回は26日の21時頃で考えると、約4°の距離に近付いています。
手をのばしてみた時のこぶしの幅半分ほどの近づき具合です。

現在、木星は-2.3等で、月を目標に探せばすぐに見つかると思います。
さらに双眼鏡を使えば、同一視野の中に両方の天体をおさめることができる
でしょう。

26日の21時の位置でいえば、西の空(やや南寄り)、高度60°ほどに見えます。
星座でいえば、ふたご座の方向です。

この機会にぜひ観察にチャレンジしてみてください。

 

 

 

木星と土星に新たな衛星の発見の報告があり、木星の衛星の数(報告数)

は4個増えて101個、土星の衛星の数(報告数)は11個増えて285個となり

ました。


より大きな天体の周りを公転する小さな天体を衛星と呼びます。
ただし、環を構成する物質は衛星には含みません。

また、天然のものではなく人が作ったものの場合は人工衛星と呼びます。

太陽系の惑星では水星と金星以外に衛星が存在しています。
地球には月という名前の衛星が1つあることはみなさんもご存じですよね。

では、どの惑星にいくつの衛星があるか紹介してみましょう。
       
 ==================================
   名 称   衛星数(報告数)
 -----------------------------------------------------
   水 星     0
   金 星     0
   地 球     1
   火 星     2
   木 星    101
   土 星    285
   天王星     29
   海王星     16
 ----------------------------------------------------
       (2026年3月17日現在)

これからさらに新しい衛星発見の報告があったり、これまで報告された
ものが何らかの理由で取り下げられたりする可能性もあるので、衛星数
はこれで確定というわけではありません。

太陽系の天体たちも目が離せませんね。

 

 

2026年は3月20日が春分の日です。

春分とは二十四節気の1つで、しばらくの間は3月20日か3月21日です。
※清明(4月5日頃)までの期間を指すこともあります。

この日は昼夜の長さがほぼ同じになりますが、日の出、日の入りの決め方と、
大気による屈折の影響により、実際には、夜よりも昼の方が長くなります。
また、春分の日には、太陽は真東から昇って真西に沈みます。

天文学では、太陽が春分点と呼ばれる場所を通過する瞬間を春分と定義して

います。春分点とは、地球の赤道(面)を空まで伸ばしていった「天の赤道」

と、空の中を一年かけて太陽が動いていく通り道である「黄道」が重なって

いる2点のうち、太陽が南半球側から北半球側に移る点(昇交点)のことです。

さらに、春分点は天文学ではとっても重要で、星の位置の基準の1つになって

います。空にも地球で言う緯度・経度のようなものがあり、緯度に当たるもの

を赤緯、経度にあたるものを赤経といいます。これが星の住所になっている

わけです。

緯度と赤緯は赤道(天の赤道)を基準としています。一方、経度はロンドン

にある旧グリニッジ天文台を通る子午線(測地系によってちょっと違います)、

赤経は春分点を通る子午線を基準にしています。

ところが、この春分点は約26,000年の周期で動いています(歳差運動)。
このため、同じ住所でもそこにあるはずの星が違うというようなことが起きて

しまいます。これは時代によって「北極星」と呼ばれる星が変わってしまうと

いうことにもなります。例えば、これから1万3000年年くらい経つと、こと座

のベガ(織姫)が北極星となります。もちろん、天文学では住所が変わっても

困らない方法がちゃんと確立しています。

星の分野の始まりの日ともいえる、ちょっと特別な一日ですので、

ぜひ自分なりに楽しんでください。

 

 

 

天文・宇宙の話題とは関係ありませんが、かま天の隣にあるビーチ(を含む

上蒲刈島)が世界で広く読まれている雑誌の1つであるNational Geographic

の関連記事で紹介されました。

 

記事のタイトルは「9 of the best beaches for a coastal break in Japan」です

ので、「海辺の休暇におすすめな日本のビーチ9選」といったところでしょうか。

 

かま天については存在がごく簡単に触れられているのみですが、興味ある方は

ぜひ読んでみてください。

 

記事はこちらへ

 

 

 

 

 

望遠鏡や双眼鏡で宇宙を観察する対象として、月や惑星、重星、星団、星雲、銀河

などたくさんの魅力的な天体たちがあります。その中でも私がおすすめするのは、

メシエ天体の観察です。

 

メシエ天体とは 18世紀のフランスの天文学者シャルル・メシエ(Charles Messier )

が最初に作成した星団や星雲のカタログに載っている天体のことで、現在では全部

で110個の天体が掲載されています。このカタログはメシエが彗星を捜索する際に、

彗星と同じようにぼうっと見える紛らわしい天体をリストにまとめたのが始まりと

されています。

 

メシエ天体はメシエの頭文字をとって、カタログの掲載順にM1、M2、・・・と

「M」に番号を付けて表記されます。例えば、アンドロメダ銀河はM31、オリオン

星雲はM42、すばる(プレアデス星団)はM45という具合です。

メシエ天体は小型望遠鏡や双眼鏡でも楽しめる天体が多く含まれているため、

現在でもとても重宝されています。

 

そして、このメシエ天体たちを一晩で全て一気に観てしまおうというチャレンジ

を「メシエマラソン」と呼びます。日没直後から始めて、日の出直前までかかる

過酷なチャレンジです。しかも、チャレンジできるのは太陽の位置や天体の出没

の関係で、3月中旬~4月上旬の新月に近い日しかありません。

 

2026年の場合は3月19日(木)が新月ですので、20日(金・祝)~22日(日)

がメシエマラソンにチャレンジするチャンスです。

 

興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

(無理のないようにハーフマラソンでもよいと思います。)

 

ちなみに、今年は公開天文台100周年の記念企画イベントの1つとして、

「みんなで見よう!メシエ天体」も開催されていますので、こちらにも

ぜひご参加ください。