が、NHKは例外。ここ1年くらいNHKの「スーパープレゼンテーション」という番組を録画して隙間時間で楽しんでいる。アメリカの非営利団体TED(Technology,Entertainment,and Design)での活動を取り上げて、ナビゲーター伊藤穰一氏(MITメディアラボ所長)が解説している。
文化・芸術・科学・ITなどの最先端を行く「いま世界を変えようとしている人たち」が次々と登場し、エネルギーと驚きに満ちた渾身のプレゼンを披露する。番組ではそのアイデアを英語で学んでいくのだが、とにかく登場するプレゼンテーターたちの顔ぶれが豪華すぎる!
wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、amazonの経営者ジェフ・ベゾス、元アメリカ副大統領アル・ゴア、ビル・ゲイツ、など。
これだけでも大興奮なのに、彼らが時間と労力をかけてプレゼンするのだ。この番組に出会ってなかったら相当の機会費用が発生していたところだ。(もちろん、今現在だってこの手のまだ知らない大事なことがたくさんあるに違いないが、、、一つずつ見つけていこう。)
今日は、子どもの教育についてインド人がプレゼンしていた。発展途上国の子どもたちに「学ぶ」機会を提供して実験を行ったものだ。世界中にいる優秀な先生を彼らの一番行きたがらない、でも彼らを一番必要としている満足に教育を受けられない発展途上国に住んでいる子どもたちを対象にした研究発表である。
子どもたちに与えられたのはパソコン一台だけ。使い方なんて教えたりしない。テルグ語なまりの強い英語を話す子どもたちに「音声認識機能」を搭載したPCを与えた。このPCはイギリス英語しか認識しない。
2か月後・・・
子どもたちの発音がイギリス英語風に変わっていた。急に学者みたいに(笑)これは、子どもたちの自発的な学習の結果だった。
また、こんな実験もなされた。そのお題は、
英語で生物工学を自習できるか?」
子ども26人のグループに対し実験開始。やはり、英語で生物工学について講義されたPC1台だけが提供され、その使い方や内容を教える先生はいなかった。
2ヶ月後・・・
「どうだった?何か分かった?」と質問すると、「ううん。全然わからなかった。」と子どもたち。そしてこんな言葉が続いた。
「"DNAの誤った複製が遺伝病を引き起こす"ってこと以外はね。」と。
これは、一人の子どもが猛勉強をして先生役をした結果、0点→30点という結果を導いたものだった。その後、地元サッカーコーチ(会計士)に子どもたちを応援してもらった。ただ「がんばれ!そうだ!もう一回やってみよう!」とエールを送るだけ。。。
2ヶ月後・・・
30点→50点にアップした。これは、生物工学を学ぶエリートの子どもと同じ点数だ。
ここまで見た時点で、私はいてもたってもいられなくなった。そして心に誓った。
娘の宿題を毎日応援してやろう!
ポイントは「教える」のではなく、「応援する」ってことだ。
今は宿題だって簡単だから正しい内容をちゃんと教えることはできるし、心構えを指導することだってできる。しかし、ずっとこんなこと続けられるわけがない。もちろん勉強の内容は難しくなっていく一方だし、人間関係の心の問題もしかり。だが、本質はそんなところではない。娘に教え続ければ娘は正しい答えとやり方を「教えられる」ことに慣れてしまい、自分で考えることはしなくなるのだ。考えられない、行くべき道が分からない、決断できない。そんな姿を親として見ていられない。
子どもに養ってもらいたい2つの力がある。
自分で考え、判断し、行動できる子ども。どんな困難にもめげずにふんばれる子。ありのままの自分を受け入れ、他の個性を受け止める強い心を育んでほしい。そして愛し愛される喜びを知り、たくましく生きる力を身に着けてほしいと考えている。
今回のTEDでは、「自活力」について具体的な示唆を与えられた。
(子どもたちは自ら学ぶ)
自分の遺伝子でできてはいるが、所詮、子どもは一人の人間なのだ。つまり、生まれつき個性を持っている。親の思う通りにはいかないのである。思い通りにしようとするのが間違いである。そんなこと分かっているが、親の欲目でこういう人間になってほしい、と理想(幻想?!)を抱くものである。
生まれたばかりの純粋無垢な赤ちゃんは、その存在自体が奇跡であり、親にとって希望の星の誕生である。と同時に自分の命よりも大事な存在ができた瞬間でもある。
これまで私自身が「自己実現」のためと、限りある時間とお金をめいっぱい注いできた。それでもなお、発展途上の自分がいる。。。どこまでやれば気が済むのか。いい加減自分のことはほどほどにしたいと思いながらも、もう少しどうにかならないものかと、もがき続ける毎日。
こうして悩んでる間にも自分の成長とは比べ物にならないほど圧倒的なスピードで子どもは心身ともに成長していく。自分が迷っている場合じゃない。待ったなしの成長っぷり。子どもにとっては毎日が新しい発見なのだ。親だって子どもフィルターを通して、酸いも甘いもすべてが新しい経験となっていく。
人生折り返し地点に差し掛かっているが、親としての伸びしろは、まだまだある。
応援団長、がんばっていこう!
(参考)NHKスーパープレゼンテーション
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/130513.html