映画(見る)と小説(読むのと書くの)の感想


セス・ローゲンが好きです。

で、毎週彼の映画を見ていたのですが、これは…。

どちらかと言えば、ハートウォーミングな下ネタ映画を作られていて

そこに魅了されたのですが、本作は…。

余りに異常な展開に笑うことなど忘れて見入りました。


「警察官に憧れるショッピングモールの警備員」という主人公の設定が

同じく人気コメディアンのケヴィン・ジェームスの大ヒット作「モール★コップ」と

全く同じ。同時期の人気コメディアン主演の映画なのに…これも首をひねるばかり。


そして、一番衝撃的だったのはその内容…。


主人公のセス・ローゲンは、やる気のあるが変わり者の警備員かと思いきや、

妄想癖があり、暴力衝動があり、性悪という異常性がたまねぎの皮をむくように明らかになっていきます。

そして、彼をとりまく人々も愛する母はアル中のやりマン、好きになった女もただのビッチ、

相棒のはずの親友は極悪人と余りと言えば余りの非常事態。


全裸にコートの変質者を捕まえろ!という冒頭で掲げられたストーリーテーマは

徐々に、警察官になるんだ!という主人公の目標にずれていき、

しかし、最後はは変質者を捕まえるんだ!が映画の軸になって終わる、そのぶれなさも違和感を覚え…。


そして、その異常性の全てを、笑いで包もうとするその姿勢が怖い。


セス・ローゲンはハンサムでキュートなんですが、

その小さな目がこんなに異常性を放つとは思いもよりませんでした。


いや…「オブザーブ・アンド・リポート」チョイ見の価値ありまくりです。