昨日は10月6日日曜日に小田急線高座渋谷駅に近い「常泉寺」を詣で石仏群と彼岸花を愛でた事をアップしました。今日は高座渋谷駅を降りて駅前広場に出た途端に遭遇した賑わい(渋祭り)をアップします。

高座渋谷駅前広場で開催された「渋祭り」のポスター

小田急線高座渋谷駅前には大和市の高座渋谷支所が在ります。私は初めて大和市高座渋谷支所に入館してみました。玄関ロビーにピンクのハチ公が置かれていて、その忠犬ハチ公は東京の渋谷でハチ公祭が実施された時に作成された「デコハチ公」を大和市に寄贈されたモノだそうです。何故なら東京の渋谷は中世の国人(豪族)渋谷氏のルーツが相模国高座郡で東京の渋谷はその飛び地だったのだそうです。古代の相模国の国府は海老名にあって、古代東海道は海老名で東に折れて鎌倉から六浦に伸びて東京湾を渡って安房の国にのびていたので、海老名と六浦の中間点であった高座渋谷は重要な中継地であったのでしょう。大和街道から江の島道を経て腰越から鎌倉に行く道は西行法師や兼好法師が渡った史跡が幾つもあります。

高座渋谷駅前の大和市渋谷支所の玄関ホールに置かれた「デコハチ公」像

「デコハチ公」の正面像

高座渋谷の名産は「高座豚」です横浜はとんかつの名店が幾つもありますが、素材の豚肉は高座豚です。

高座豚は相模国の名産品でヨークシャーの白豚です

小田急線高座渋谷駅前の広場は中央に舞台が設えられ、その周囲に屋台が並んでいました。JA大和を初め幾つもの店が並んでキッチンカーが競っていました。私は目ざとくソーキ蕎麦(沖縄)を見つけて行列にならびました。キッチンカーは中年の夫婦が商っています。夫が料理して奥様が給仕と会計を分担しています、奥さんに訊けば「夫婦は沖縄から来たのではなく、キッチンカーで首都圏のイベント会場に出店してシッカリ稼いで将来沖縄に戻ってソーキ蕎麦の店を開くのが夢だそうです

高座渋谷駅前の広場でソーキ蕎麦を商っていたキッチンカーの夫婦

私が食べた沖縄のソーキ蕎麦

駅前広場の芝生と車道を区分する縁石に腰かけてソーキ蕎麦を戴きました

高座渋谷駅前広場にはお神輿も担がれて熱気でした 

ソーキ蕎麦は700円でした。しっかりした沖縄の味でした。私は駅前広場の芝生と車道を区切る縁石に腰を下ろしてソーキ蕎麦の汁をこぼさないよう注意をしながら戴きました。ソーキ蕎麦のおいしさの秘訣は素材のあぐー豚の味です。ラーメンのチャーシューに相当するのが煮込んだあぐー豚の甘い脂肪です。コラーゲンの味です。あぐー豚は鹿児島の黒豚やスペインのイベルコと似た黒豚で、猪に近い種の様です。猪の肉は牡丹肉と呼ばれる様に赤身が美しく脂肪分が甘くて軽い味です。

此れが沖縄特産のあぐー豚です

此れがスペインのイベルコ豚です、コルクの木の樹下で団栗を食べて美味しい肉になるそうです

衣食住総てが文化です、中でも食文化は人間の生命に直接係わる文化です。美味しいモノを美味しく食べて自分の命を長く溌溂として輝かせたいといった欲望は誰しもが抱く願望です、楊貴妃がライチを好んで美貌を保ちたい願ったように現在のご婦人はコラーゲンを摂取して若々しいお肌や大豆、乳製品、魚などの良質なタンパク質を取って黒髪を大切にしています。デモ食物である以上制限があります。地産地消(生産地)と旬(季節)が制限です。幸いに現代人は一年中世界の美味しいモノを戴く事が可能になりました。ソーキ蕎麦を戴いて満足なランチでした。       【了】