讀賣新聞の地域面に「フエリス女学院大学の女子大生がパンを作って葉山ボンジュールで販売している」記事が載っていました。インターネットで調べてみると、近くで商っているのは相鉄いずみ野線ゆめが丘駅の東口に面して2011年にオープンした商業施設「ソラトス」の核店舗「相鉄ローゼン」内にある葉山ボンジュールで販売している事が判りました。其処で、パン好きな私達夫婦は昨日のランチを其処で済ませようと出かけました。ゆめが丘(町名:下飯田)がある横浜市泉区は、縄文時代の遺跡が点在し、弥生時代の 土器が出土するなど、古くから人々が居住していました。鎌倉時代には南北に街道が走 り(鎌倉古道西の道)、江戸時代には大山詣での街道が通り、古くから人が往来していた所です。区内 には鎌倉時代以来の歴史や伝統文化が多く残っています(石仏が豊富)。 平安時代末期から鎌倉時代初期の武将である飯田五郎家義は、下飯田本郷を拠点に、こ の地域を開発し、飯田郷の地頭になったといわれています。ここの「鎌倉道(藤沢八王 子道)」沿いには、曹洞宗の古刹、東泉寺や飯田のこんぴら様として人々に親しまれた 琴平神社、飯田五郎家義の館跡といわれている富士塚公園、左馬神社、相模の俳壇の中 心的人物美濃口春鴻の生家美濃口家があり、古道の風情を今に残しています。 1999年には、相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄ブルーラインの湘南台までの延伸により 3月にゆめが丘駅、8月に下飯田駅が相次いで開業しました。

横浜市泉区東東泉寺は鎌倉古道にある曹洞宗の寺院です。

此方はご神体を源義朝とする左馬神社、やはり鎌倉古道に面しています。

横浜市泉区は横浜市戸塚区の人口急増に伴い1969年に瀬谷区、1986年に泉・栄両区が分区したものです。泉区は長後街道(大山参詣道)の境川の河岸段丘にある田園で、小田急線と横浜市営地下鉄(ブルーライン)の空白地帯を相模鉄道が新線(いずみ野線)を二俣川駅から湘南台駅迄を新設して東急の田園都市線をモデルにニュータウンを開発したものです。泉の線の開通は1990年、以降新駅を次々に設置して住宅開発と生活利便施設を用意しました。泉中央駅は泉区の区役所に近い「ゆめが丘駅」は商業施設が充実している。

相鉄いずみ野線ゆめが丘駅東口にソラトスが立地西側はマンションを建築中です

相模鉄道は現在は二俣川から湘南台まで開通していますが、事業認可は平塚まで取れているので、全面的に小田急と競合する気合です。小田急は東急田園都市線の西側延伸を認めず、中央林間駅の立体交差(小田急江ノ島線を越えて海老名に田園都市線に延伸する事を阻止した)。相模鉄道グループは関東私鉄では最も若い企業グループですが、地域に密着して業績を伸ばし業容も拡大しています。契機は横浜駅西口にあった相模川の砂利ヤードを高島屋グループに譲って横浜高島屋を誘致した実績に在るのでしょう。商行施設では「相鉄ローゼン」ホテル事業は「相鉄ホールディングス(東証プライム)が運営しています。最後発の優位を活かして成功事例を模倣し失敗事例を参考にして、総じて堅実な実績を継続させているようです。泉の線ゆめが丘駅は田園都市線の「多摩プラーザ駅」を観る想いがします。

処でフエリス女学院大学は1870年(明治3年)、キリスト教精神に基づいた日本最初の女子教育機関として横浜市中区の山手に創設されました。処が本部及び主要学部は山手を離れて現在は泉の線の「緑園都市」に移転しています。名門戸塚カントリーに隣接して名門の女子大が在るのです。

相鉄いずみ野線緑園都市に移転したフエリス女学院大学

相鉄いずみ野線のフエリス女学院大学がゆめが丘駅のモールに関心を持つのは自然な事です。昨今の学生不足、オープンカレッジの動向を見れば、エコキャンパス研究会が「地産地消」「フードロス」をテーマに企画・開発したコラボパンが話題になるのは必然です。私達夫婦の様なパン好き、私の様な綺麗なお嬢さんに未だ憧れを抱いているものにとっては「フエリスコラボパン」は強い引力がありました。

相鉄いずみ野線駅東口の目の前に「ゆめが丘ソラトス」が在ります

相鉄いずみ野線駅東口の「ゆめが丘ソラトス」のモールには休憩所が沢山あります、

フードコートは店外で買った飲食はとれません

「ゆめが丘ソラトス」の核店舗の相鉄ローゼン内にある葉山ボンジュール

葉山ボンジュールのフエリス女子大のコラボパンコーナーは3種類のデリッシュ(平均300円)

左上が金時芋パン(320円)右上はチーズパン(280円)下はピザの様なパン(300円)

葉山ボンジュールのコラボパンは相鉄ローゼンのレジで会計します。そして、相鉄ローゼンの全体を見渡せる位置にテーブル席があるので其処でイートインしました。

相鉄ローゼンのレジ近くのテーブル席でイートインしました。

フエリス女子大学のお嬢様は甘い薩摩芋の餡子がお好きでピザもチーズもお好きなのでしょう。コラボと云っても自分の食べたいモノを提案し「地産地消」だ「フードロス」は後付けの理屈の様な気がします。安直な感覚は拭えません。モールの何処か空間にパネル背も用意シテ、コラボの理屈(何故フードロスになるのか、開発に際して苦心した事等)を紹介して、学生の顔を見せて欲しいモノです。現状では「名門女子大のお嬢様は甘い薩摩芋とチーズがお好き」の印象しか残りません。     【了】