7月29日に遊行の盆を観る為に遊行寺に登りました。「関東花の寺百撰」になっている遊行寺は四季夫々に花が咲きます盛夏の今頃は鉢植えの睡蓮に百日紅にムクゲや純白の「高砂百合」が咲きます。

遊行寺本堂前には一編上人像を祝福する様に百日紅が咲きます、境内の「遊行茶屋」は「掻き氷」が頂けます。

これは本堂の西側放生池の畔に咲く百日紅です

これは寺務所棟玄関に置かれた鉢に咲いた蓮の花です

此れは寺務所棟玄関に置かれた書で、現遊行寺上人(他阿一浄師の揮毫で「復興念願」と書かれています。

遊行寺に多様な植物が植栽される所以は,仏教の教義の一部 が植物生態や種名の由来等に喩えて説かれることに因るのでしょう。「花の事は花に聞け!」一遍上人の御言葉も伝承されています。遊行寺の境内に「花木」が多いのは参拝者に仏教に目覚める機会を多くするのでしょう。 遊行寺は明治維新に際し「明治天皇」と重臣を伴って行幸戴いた際に宿泊いただきました。明治天皇の宿所「方丈」の前は菖蒲田でした。以来菖蒲は大切に守られ、6月には一般公開しています。遊行寺境内の植物は,季節を彩る景観構成要素として,また地 域の緑地保全においても重要な存在であり。無信仰な庶民にも仏縁を与えて来たのでしょう。

遊行寺の寺務所棟の奥は菖蒲田になっていて毎年6月初頭に公開しています。

寺務所棟玄関に菖蒲の株が沢山置かれていて「自由にお持ちください!」案内されていました。菖蒲は高価です。加えて時宗総本山遊行寺の菖蒲となれば価格が着かない程高価な花の素です。賽銭箱に寸志を投入して2株頂き持ち帰り、昨日7月30日ホームセンターで菊鉢を買い求め植え付けしました。

遊行寺寺務所棟の玄関前に置かれた菖蒲の株

賽銭箱の上に置かれた案内

今年は我が家の花菖蒲は駄目でした。一昨年は見事に咲いたのでその秋に欲張って1株を3株に株分けしたのが失敗でした。まだ若く娘の様な花菖蒲に子供を増やそうと無理を求めたのが自然の理に反していたのでした。それだけに遊行寺の花菖蒲の株を戴けたのは悦びでした。

今年は無理な株分けが祟って花が咲かなかった我が家の花菖蒲

7号菊鉢に植え付けた遊行寺の花菖蒲/勿論菊鉢の底は細工しました。

これからは酷暑です。毎日水遣りを丹精して、来年の花菖蒲の季節を愉しみにしましょう。さあブログもアップしたのでこれから庭に出て水遣りしましょう。今日も35度になるそうです。私にも菖蒲の苗にとっても危険な暑さです。私も水を多く飲んで菖蒲の苗にも天水を取らせて秋日和をむかえましょう       【了】。