西三河旅行から帰宅して、次は福島市の鎌田町にある「鎌秀院/曹洞宗」に行きました。鎌秀院は私の叔父が住職を務めていた寺院で現在は私の従兄弟が住職です。長年墓参りをしたいと思っていたので、一泊旅行で出かけました。序に飯坂温泉にある古刹医王寺と伊達市にある「霊山寺」を詣でる計画でした。先ずは医王寺を紹介します。医王寺は薬師如来の別称「医王」を寺号とし、平安時代天長三年(八二六)に開基されました。奈良県の長谷寺を総本山とする真言宗豊山派の寺院で、弘法大師を御祭りし、古くより鯖野の薬師と呼ばれ親しまれております。また奥州藤原氏の一門であり飯坂をおさめていた佐藤一族の菩提寺でも奥州三十三観音特別霊場にもなっています。 奥の院薬師堂には、薬師如来をお祀りしております。この福島市飯坂町に温泉を発見した鯖湖親王を祭るお宮があったので地域の名が鯖野になったと言われており、この薬師如来は、「鯖野の薬師様」と呼ばれ、古くから数多くの人々の信仰を集めているようです。医王寺に行くには福島駅から「飯坂電鉄/福島交通」に乗って終点の二つ前「医王寺前駅」で下車徒歩15分で着きます。途中は昔は果樹園だったのでしょうが、現在は福島市郊外の戸建て住宅地です。道端に無人の果物の販売店が在ります。卵の販売機や湘南クッキーの無人販売機と同じでお金を投入すればい小さなロッカーの扉がじらきます。6月の中旬はサクランボの季節でしたので、

サクランボの無人販売装置、300円投入すると鍵が開けられます。

無人販売機の個室には大半がサクランボが納まっていました。200g50粒程度の完熟サクランボが300円です。早速に300円を投入、一袋のサクランボを購入し医王寺の境内ベンチに座ってサクランボを戴きました

これが医王寺の境内です、右が本堂で左が宝物殿で杉並木の奥が開基の佐藤一族の墓地になります

医王寺境内図杉並木は東西に走っていて、南北に本堂と門があったのでしょう。

(現在は山門は在りません、多分果樹園になっているのでしょう)

これは本堂裏の広場にあった像中央が義経でさゆうが佐藤継信、忠信兄弟の像

これは杉並木の突き当りで薬師堂、周囲は佐藤一族と家臣の墓

薬師堂の手摺に吊るされた石、意味は仏舎利塔や祟りを抑えつけた慣習でしょう。

斉藤別当実盛公の墓は大きな凝灰岩の石板でした

これは乙羽の椿佐藤兄弟を失った母親乙和の魂が宿った椿で蕾の儘で散ってしまい、花を開く事は無いそうです

帰宅後に熊谷市の「妻沼聖天/国宝」を詣でましたが、この国宝権現造りも斉藤別当実盛公をお祭りした事が始まりだそうで、その忠臣の精神が創建の根拠だったそうです。斉藤別当実盛公も佐藤継信、忠信兄弟も忠臣と云った意味では共通するようです。

                     【了】