今朝の新聞には鎌倉の建長寺で恒例の「金沢祥子展」を開催されていると報道されていました。実はGWの前半4月22日に建長寺に登っていました。目的は建長寺の牡丹を観ることでした。

例年金澤翔子さんは建長寺で書を展示します、生きる事に真摯な金澤祥子母子の姿に感動を覚えます

牡丹と云えば奈良の長谷寺が有名で鎌倉の長谷寺も牡丹が咲いていますが、建長寺の牡丹は丹精の程度が違うのです。鎌倉の長谷寺や八幡宮の牡丹は宍道湖の大根島の牡丹園からリースしているのに対して建長寺の牡丹は雲水さんが育成しているのです。2017年に建長寺は建長寺のボタンは創建750年を記念して植えられました。 鎌倉五山第一位のわが国最初の禅寺です。 開基は五代執権北条時頼、開山は蘭渓道隆で建長5年(1253)の創建でした。

開山は蘭渓道隆に感謝追慕する気持ちで雲水さんが丹精込めて育成しているのです。境内に落ちた枯れ葉を腐葉土にして牡丹を育てる肥料にして、愛情をこめて育てています。野菜を育てるのも牡丹を育てるのも同じ修行なのでしょう。

紫式部が籠ったと言われる奈良の長谷寺も牡丹の名所です1274年も前から大切にされて来た牡丹には畏敬の念を持ちます

4月22日の建長寺は雨が降っていました。建長寺の牡丹は座禅道場に登る坂道と山門と仏殿の間に自生していますが、山門と仏殿の間には樹齢750年のビャクシンが自生していてその根元に牡丹が育成されています。毎年咲く牡丹と750年の齢を重ねた迫力が凄いコントラストなのです。

樹齢750年のビャクシンの根元で咲く牡丹

齢750年のビャクシンの根元で咲く牡丹も雨でぬれていました

座禅道場に登る坂道の両側に咲く牡丹もうつくしいのです。鎌倉石の石垣を背景に牡丹がさいています。

建長寺の坐禅道場に登る坂道の両側に牡丹が咲いています

座禅道場に登る坂道は鎌倉石の石垣で鎌倉武士を想わす石垣は牡丹の美しさを引き立てています

矢張り牡丹は花の王者です

4月22日は雨が強く子規の句を思い出しました「しづ心、牡丹崩れて、しまひけり」

                【了】