2月25日(日曜)は沖縄旅行の最終日でした。天気予報を観ながら、最終日は沖縄県立博物館に行く事にしました。旅行最初に観て置けばもっと理解が深まったでしょうが、天気が悪ければグスク(城)も観て回れないので致し方ありません沖縄県立博物館は那覇市の中心、那覇中央環状道路に面してモノレール「おむろまち駅」に在ります。

此れが沖縄県立博物館です庭には琉球民家を移築してありました。

此れは沖縄県立博物館ホールに展示してあった恐竜(カムイサウルス)の化石です

琉球の歴史と自然を誇る沖縄人の自尊心を満たす博物館でした。東京博物館の展示は縄文遺跡に始まります。縄文以前に石器時代があっても歴史・文化の視点では縄文が日本人のルーツだと思っているのです。一方琉球人とは言語学上は、琉球語を母語とする民族を指す。この場合、いわゆる「本土日本人」を「大和民俗」として南は「琉球民俗」北に「アイヌ民族」が居て三者を合わせて日本民族としています。

沖縄博物館に展示さあれていた琉球人(左は漁労生活右は狩猟生活者)

琉球人の再現模型と石器類

沖縄県立博物館の展示は最初に石器文化を展示して次は弥生式土器を展示してありました。「なんだ!沖縄は石器時代の次は弥生文化なのだ、思いました。でも、ハブや植物相を観察すると「九州圏」と「台湾圏」その真ん中に「沖縄圏」と三つに別れています。 

下の「ハマボックス/浜菊」の分布を調べると鹿児島圏と台湾圏と沖縄圏の三区分があります。

 

名前は同じハブでも棲息する島で幾つもの種類があります。

名前は同じハブでも沖縄には最低でも4種類の危険なハブが棲息しています

 

現在、県内に生息する毒ヘビで危険なものは、ハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイワンハブの4種類です。

ハブは夜行性で日中は穴などに隠れているそうです。産卵は、初夏に穴の中で行われ、誕生した赤ちゃんは既に毒をもっています。また、ハブも冬眠すると思われがちですが、ハブを含めた沖縄県内に生息する全てのヘビは冬眠しないそうです。

博物館の展示に従って沖縄県の縄文時代(石器による狩猟生活時代と稲作を主とした農耕時代への過渡期)は約6700年前から約2300年前まで続いた様です。特に沖縄県は九州と近いということもあり、縄文時代から九州との交流が盛んであったと考えられています。

沖縄県の古我地貝塚の模型

縄文時代は、粘土で土器を作り、生活していました。この土器は時間の経過とともに形や文様などが変化していきます。縄文時代はこの土器の移り変わりをもとに、草創期、早期、前期、中期、後期、晩期という時期に区分されています。

前期になると九州一帯に広がる曽畑式土器が沖縄でも出土するようになり、それ以降九州との交流がみられるようになりますが、中期まで遺跡数は少ないそうです。後期になると、伊波式土器・荻堂式土器と呼ばれる沖縄独自の縄文土器が誕生します。これらの土器は沖縄諸島の各地の遺跡でみつかり、さらに石灰岩丘陵の台地上の遺跡では竪穴式住居もつくられるようになり、この時期に人々が沖縄諸島の各地で本格的に暮らすようになったと考えられています。この暮らしは晩期に最盛期となりますが、晩期の後半から徐々に土器の文様がなくなっていき、縄文時代の終わりを迎え農耕を主とした弥生時代に入ります。