連日ラジオでは国会の中継を放送しています。私は期待と興味を持って聞き耳を立てています。今通常国会は24年度予算案を吟味するところが予算委員会でありながら、「パーティー券」の裏金問題に議事は終始しています。問題に火が付いたのは昨年の12月14日でした。。岸田首相は安主要閣僚(松野官房長官、西村経済相、世耕参院議長他2人の副大臣)を更迭したのでした。更迭事由は派閥がパーティ券で集金した資金(5億円)を組織的に還流し事由に使っていた、というのでした。折から国民は確定申告で悩ましいい季節です。「国民には脱税を厳しく告発しながら政治家は勝手気ままに大企業からパーティー券で集金しながら「政治資金だから自由に使って構わない」というのでは筋が通りません。国民は250円/1人を税金で払って政治を大企業から国民自身のモノにしているのです。政党交付金は315憶で、自民党は160憶円も貰っているのです。

 

政党別政党交付金金額政治は国民の本来の権利であるから政党交付金を負担しています

一方自民党はパーティー券を16億円も集金して、自由に使っているのでは、国民の期待は無視してパーティー券を買ってくれる大企業に向いて政治をしていると思ってしまいます。労働分配率とは企業の粗利益で企業が従業員に払った賃金です。今春闘の相場が決まろうとしています。企業は社員に払う賃金をミニマムに抑えて経常利益を極大にしようとします。岸田首相は経団連などに対して賃金うぃお上昇させてGNPの半分を占める個人消費を増やすよう要請して国民の人気を集めようとしています。経団連等も内需の重要性に気付いて払える企業には労働分配率を高くするよう努めているようです。

近年の労働分配率の推移毎年の様に労働分配率が下がって企業の内部留保が増えています。

日本の労働分配率は先進国中で圧倒的に低迷してきています

岸田首相は宏池会の期待を集めていまあした。菅義偉首相が2021年9月突然に辞意表明しました。後任首相の候補は国民の一番人気は「石破茂」氏で「高市早苗」「野田聖子」「河野太郎」「岸田文雄」氏等が競いました

菅氏、水面下で周到 支援の5派閥、主導権争い:中日新聞Web
倍首

党員票では第一位の石破氏でしたが、派閥力学で岸田文雄氏が首相になりました。就任早々岸田氏は

首相は3期迄とする、発言して安相の様に長期政権にならない事を発言しました

岸田首相が実現した背景は派閥の力学があった事は先ず間違いないでしょう。最大派閥は旧安倍派(当時は細田派)で麻生派等の協力によって党員票トップの石破氏を凌駕して自民党総裁内閣首相の座を手中にしたのでしょう。処が岸田首相は「憲法改正までやり遂げたい!」主張したのでしょう。でも旧安倍派は協力する気配を示さない。「約束通リ政権を安倍派に返して欲しい!」主張して業を燃やした岸田首相は安倍派の致命的な失態を露わにして生命与奪の権利を検察当局に預けたのでしょう。野党の裏金問題の解明要求は旧安倍派の息の根を止める効果があります。しかし、検察当局が立件を見送ったり断念すれば岸田首相が再度選ばれる可能性は略ゼロでしょう。岸田首相は宏池会のエースでした。宏池会は池田勇人氏を創始者とする政策集団で総じて云えば中間派常識波でした。元首相の大平正義氏や宮沢喜一氏に代表される様に敵は作らない政策集団でしたから、安倍元首相が握っていた政権を宏池会らしく大人しく返還するはずだと思っていたのが、現実は5人組を筆頭に裏金を使った政治家は全員政治家生命を落とそうとしています。岸田首相が思惑通リ旧安倍派を追い落とせば長期政権を樹立出来るでしょうが、その前途は厳しいモノがありそうです。       【了】