戸塚区上倉田の尾根道を辿ると。舞岡自然公園に出ます。工区度計画法は都市の宅地供給を増やし同時に計画的に良好な宅地にする為に「市街化区域」と「市街化調整区域」に色分けしました。交通の便の良い地域は市街化区域にしていされ、その周囲の山林や田畑は「市街化調整区域」に指定されました。我が家の前の梅林は市街化区域でありながら農地なので宅地並み課税を免れる為に急遽梅林に仕立てたものです。明治学院前のコンビニでお弁当を買って舞岡公園内の「水木の丘」で食べる事にしました。「水木の丘」はその名の通リ水木が生えている丘の意味ですが、東南向き斜面で山桜と水木が多く自生しているのでベンチが置かれ弁当を食べる好立地なのです。近くに「河童池」があって、トイレや水飲み場もあります。

此れが困りものの台湾リス(特定外来生物)です。
此方は日本固有種のシマリスです。台湾リスより2回り小型動物です。

お弁当を食べていると正面の木が枯れかけています。樹木の皮が剥がされて寒々しているのです。まるで鮫に皮を剥かれた因幡の白兎の様です既にこの水木は枯れてしまったのでしょう。倒壊する時に事故にならない様に早期に切り倒す必要がありそうです。周囲を見回すと既に枯れて切り倒された水木の切株が4つも5つもあります。兎の様に駆け回る子供達が切株で転倒しない様に切株を伐根するか、腐敗を急がせる必要がありそうです。

此れが水木です。名の通リ水上げの良い樹木で枝を折れば続々と水が出ます。

初夏に白い花を咲かせます。白い肌が美しいのでコケシの素材になります。

此れが舞岡自然公園の水木の丘です。ベンチの周囲の樹木が水木です

此れが台湾リスに樹皮を剥かれて枯れ枯れの水木です

皮を剥かれて死に体の水木、幹は白くて硬いのですが樹皮は柔らかくて瑞々しいので台湾リスが齧って食べるのに良いのでしょう。もしかすると前歯を削っているのかも知れません

台湾リスに樹皮を齧られて枯れてしまった水木の切株

此方にも水木の切株が在りました。

舞岡自然公園の樹木は水木の他にクヌギやクスやスダジイに山桜等が混在しています。でも台湾リスの食害に遭っているのは水木が目立つのです山桜やスダジイは樹皮が固いので齧り難いのでしょう。クスは香りが苦手なのでしょう。狙われるのはクヌギか水木で一番美味しいいのが水木なのでしょう。

山桜は樹皮が固いので齧れないのでしょう。

鎌倉を初め湘南地方は何処も台湾リス対策に瀕しています。台湾リスは江ノ電が江の島の動物園で飼育していたものが台風で飼育小屋が壊れて江の島から脱出したのが始まりでした。当初は江の島の対岸の腰越の龍口寺の境内に行って銘木と云われた「五弁の椿」を齧って枯れ死にさせました。江の島を震源にして藤沢の鵠沼から戸塚に迄進出してきているのです。横浜市では捕獲許可証を発行し捕獲機(ネズミ捕りの様なトラップ)を貸与してくれます。我が家の庭にも出没してイチジクやプラムを食べたり困りものです。天敵は野良猫とハクビシンです。もうじこ台湾リスも恋の季節「犬」の真似をして「ワンワン」啼いて騒ぎます

                                    【了】