昨日は友人５人で横浜赤レンガ倉庫でクリスマスを楽しむ予定にしていました。赤レンガ倉庫には横浜シーバスに乗船する事にしました。シーバスの乗船は横浜駅東口にあるそごうの４階から隣ビル「横浜ベイサイドクォーター」連絡橋で繋がっています。そんなこともあって、そごう百貨店の６階にあるそごう美術館で開催中の「中原淳一展」を見学する事にしました。
冬至の昨夕そごう横浜は賑わっていました。
そごう横浜の６階にそごう美術館があって１月１０日迄「中原淳一展」を開催しています今年は生後１１１年になるのです。
大正時代の美人画と云えば「竹下夢二」昭和の美人画は「東郷清治」と「中原淳一」程度に思っていましたが、実際の画業を美術館で見学すると認識を改めました。中原 淳一は１９１３年(大正２)香川県大川郡で産まれます。瀬戸内海を挟んで向かいが竹下夢二が生まれた岡山県瀬戸内市倉敷文化圏です、美しい瀬戸内海は昔から美術を重んじる気風を育んできたのでしょうか？私の感覚では竹下夢二も瀬戸の花嫁/小柳ルミ子」も草間彌生も繋がって居ます。瀬戸内海の温和な風土が産んだ芸術家です。
岡山県瀬戸内市(倉敷市に近い)で産まれ育った竹下夢二の美人画
瀬戸内海の直島は草間彌生を初め現代作家のアートの展示場になっています。
小柳ルミ子さんは「瀬戸の花嫁」を唄ってスターになりました
中原淳一は油絵画家を目指しました。(会場には油絵を一枚展示して在りました)。処が趣味で制作したフランス人形が評判になって東京のデパートで個展を開催すると一世を風靡する人気画家となります。雑誌『少女の友』の挿絵、口絵、表紙絵、付録等を手掛けます。竹久夢二にも影響を受けたのでしょう。神田神保町の書店で夢二の画集を買い集めた様です。時代は太平洋戦争に突入すると、若い女性は銃後を守る「賢く美しい女性になってほしいとの理想」を与えます。兵隊の慰問袋には兵隊の妹を想わす無垢で美しい女性の姿を中原淳一がてがけます。
これは中原淳一が描いて雑誌「少女の友」の付録になった啄木カルタです
雑誌「少女の友」の付録になった啄木カルタ、これを鋏で切って遊んだのでしょう
１８才の時趣味で作ったフランス人形が評判を呼び中原淳一の未来を切り開きました
中原淳一の奥様は宝塚歌劇団男役のトップスターの「葦原邦子」でした長女芙蓉、長男州一(画家)、次男蒼二、次女すみれの二男二女にめぐまれます。私の生まれた１９４６年に雑誌「ソレイユ」を創刊翌年には「ジュニア・ソレイユ」を創刊します。１９８３年に逝去する迄闘病と静養を繰り返して製作活動をしました。今も数多く存続するティーンエイジャー向け雑誌の草分けです。
１９５１年中原淳一は憧れのパリに移住します。結果ソレイユもジュニア・ソレイユも廃刊してしまいますが、新しい分野を開拓します。雑誌ソレイユは「十代の生活に、夢とあこがれをこめ、新鮮で知性豊かないろどりをそえる」事を目標に編集されていましたが、雑誌同様にファッションやインテリアはもとより、小説、絵物語、手芸、美容など多岐に渉る様になりました。美術展では何故かこの部分のみ撮影可になっていました。
憧れのパリから帰国した中原淳一はファッションに進出します。
洋服だけでなく着物にも進出します。
浴衣の藍染も手掛けました。
中原淳一は着物から椅子やクッションまで活動範囲を広げました。
私の関心はお客さんの服装にもひろがりました。４０代女性が多かった様に思いました。
ソレイユが廃刊になった時(１９７０年代)は私達団塊世代がアンアンやノンノを買って街を闊歩した時代でした「新鮮で知性豊かなティーンエイジ」は期待されず情報化時代を反映した大量生産の新しさのあるライフスタイルとそれを支える女性雑誌が売れました。美しい若い女性は世界中の人間の憧れです。昨晩帰宅して柚子湯に入ってビデオで女子フィギアスケートを応援しました。発声しながら応援すると元気が出ると云うか若返る気分になります。日本女性の美しさはフィギアスケートでも体操でもサッカーでも世認知されているので応援させています。近所の綺麗なお姉さんがセーラー服を脱いでヒラヒラの洋服を着れば乃木坂４６です.
乃木坂４６人気は若さと美しさと親しみ易さでしょう。
若い女性の写真を観ると必ず目に星が光っています。漫画も必ず瞳には星が宿っています。
アニメの主人公の瞳には必ず星が光っています。
漫画でも瞳には星が輝いて居ます
美しく理想に生きる若い女性に瞳の星は欠かせません、そんな常識を培った先駆者が中原淳一だった様な気がします。来年の大河ドラマは「光君へ」で紫式部役は「吉高里佳子」さん、若紫役は山城沙羅さんです。どのように演じてくれるか楽しみです。
若紫を演じる山城沙羅さん清潔感に満ちて瞳には星が宿って居ます
若紫のイメージ画
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