昨晩は天気予報では降雨の筈が全く雨は降らずに夜が明けてしまいました。此れでは彼岸花も咲かずに秋が終わってしまいそうです。来月半ばに友人4人と山形県を周遊する計画です。山形県は温泉が多く漁港もあるので美味しいモノがあふれています。美味しいモノの第一は新米でしょう。お隣の新潟県は「コシヒカリ」宮城県は「ササニシキ」と云ったブランド米で先行しましたが近年山形県も「艶姫」を売り出して意気軒高です。

つや姫(山形県産つやひめ)|お米の通販【味の農園】

              これが山形県が売り出しているブランド米の「艶姫」です。

10年来山形県は「阿川佐和子さん」をCMに使用してきています

山形県が未だに阿川佐和子さんをCMに使っているのか不思議です。山形県出身の女優には「中村映里子」も居ますし阿川佐和子さんは東京出身で強いて言えば父の出身地広島県です。インテリ(東洋英和慶應義塾英文科)女優のイメージが良かったのか不思議です。阿川佐和子さんのCM適不適は別にして艶姫は美味しい事間違いありません。特に山形県は棚田米が多いので扇状地の地形が美味しいお米を産んでくれるのでしょう。先日の讀賣新聞夕刊にも山形県大蕨町の棚田の稲杭風景が掲載されていました。今では稲刈りを終えたお米は機械で乾燥させますが、昔は皆天日干ししていました。天日干しのスタイルは地方によって違っていて山形県では田圃に杭を打って杭の周囲に稲縄を積み上げて乾燥させます。

これは山形県大蕨町の刈り入れした稲藁を杭ン周囲に積み上げて乾燥させる「稲杭」の光景です

これは新潟県魚沼市の天日干し風景です稲架木(はさぎ)と呼びます

の写真は新潟県には「稲架木」です。田んぼの横に直線状に木を植え、並木にし、その木の下枝を払い、木と木の間に横木を渡して、そこに稲を干します。稲架木にするのは、主にハンノキやタモノキ(トネリコ)などです。最近ではスキー場のリフトに稲藁を干したりして話題になったりしています。

湯沢温泉スキー場のリフトを使って天日干ししている「魚沼産コシヒカリ」

SDGS問題の視点で見ても天日干しは「理」に適っています。夫々に地球に優しい米作りが美しい国土、災害に強靭な故郷を形成しています。山形県と云えば秋の「芋煮会」です。米作は「労働集約型農業」です。麦作は「少ない人数でも広い畑で耕作します。反対概念が「資本集約型農業」です広い耕作地に多くの資本を投下して効率的な小麦生産を目標にします。

棚田米が「労働集約型農業」なのに比べて対極にあるウクライナの「資本集中投下型農業」

我国は山が多い狭い国土です。自然と農業は米作に依存します。稲作は「労働集約型」になり、家族が労働の基本単位になるます。他方西欧諸国は強大な領主や国王が権力と財産を占有して「資本集約型農業」を営みます。世界の二大穀物「小麦と稲」を比べると「小麦は乾燥地」に適しているのに対し稲は「湿地」に適しています。小麦は「資本集約型農業」に米(稲作)は「労働集約型」になります。「グローバルサウス」の国国は人口爆発して地球人口は70億に迫っています。

国境なき医師団の一員として「アフガニスタン」に行った中村哲さんは井戸掘りに励んで凶弾に亡くなれました

食料危機は焦眉の急を要しています。日本の国は縄文後期から2千年の間稲作に尽力して来ました。灌漑工事や井戸掘り工事は日本人の得意技です。中村哲さんが医師としてアフガニスタンに入り「井戸掘り」に精を出して凶弾に倒れました。中村哲医師は水問題が根本的なグローバルサウス対策である事を知っておられたのです。         【了】