昨日(7月22日/日曜日)は遊行寺(藤沢市時宗総本山)に盆踊りを見物に登りました。昨年も「遊行寺の盆」にいったのでした、コロナ禍で縮小版(遊行寺主催で藤沢市等公共セクターは関与せず)でしたが、今年は4年振りにフルバージョン」で開催されたのです。今年で16回目(藤沢市の意見)ですが遊行寺の感覚では19回目になるのでしょう。遊行寺が盆踊りに熱心なのは宗祖一遍上人が念仏踊りを始めたのが今日の盆踊りの始まりだという確信があるからでしょう。

昨日(7月22日)4年振りに実施された「遊行の盆」のポスター

午後5時に遊行寺に登りました.

本堂前の宗祖一遍上人像百日紅の花が荘厳していました。

一遍上人絵伝(京都河原町市場での踊り念仏図この法悦が盆踊りの始まりと云われています。

一遍上人の始められた遊行念仏が最も素朴に現代に継承されているのがユネスコの文化遺産に指定されている秋田県西馬内の盆踊りでしょう。郡上八幡の盆踊りや阿波徳島の「阿波踊り」も一遍上人の「踊り念仏」の変化形で日本人に愛されて来た盆踊りでしょう。藤沢遊行寺では全国各地の時宗寺院の協力も在って境内で鑑賞できるのです。

此れがユネスコ文化遺産の西馬内盆踊りです。遊行の盆には第1回から参加しています。

遊行寺境内には鴨川の一遍上人絵伝の鴨川河原と同じ様に櫓が建ってその舞台や周囲に幾重にもなって盆踊りが続きます。「炭鉱節」に「東京音頭」に「清のズンドコ節」が続いて地元藤沢の祭り歌が被露されました。私は一遍上人像の足元の敷石の上に腰かけました、私と妻の眼の前にマイクと太鼓が据えられていました。生バンドを聴き生歌を聴きながら盆踊りを観賞出来ます。目の前に楽譜が並んでいました。初めて歌詞を確認しました。

遊行寺の境内で「櫓を見下ろす位置」に陣取りました

私達の眼の前に生歌生バンドの演奏を聴きました。

此れが「ささら交歓唄」の歌詞です。

ササラは隠元豆を小豆にしたような栄養価の高い豆で煮て良し生でも食べれます」

ササラ交歓唄の歌詞1番を読みました。「私しゃ16ササラの豆よ、誰に初なり摘ませよか 星の数ほど男はあれど わしの思うはぬしひとり」素晴らしい歌詞です。

これが「遊行囃子」です

遊行囃子で気に入った歌詞は3番と4番でした

(3番)小栗恋しや照手の姫は夫(つま)の為とて車引く此処は何処かと駕籠に訊けば此処は名高い遊行坂

(4番)私しゃ江の島浜風育ち色は黒いが味は良し

 

盆踊りは若い男女の交歓の場だったのでしょう。此処遊行寺の周辺には双体道祖神が目立ちます。藤沢本町には有名な化粧地蔵尊があります。

藤沢市】一体だれが何のために?見るたびに顔が変わる、世にも ...

藤沢本町に祀られている通称化粧地蔵尊は双体道祖神です

藤沢市辻堂駅に近い相体道祖神は見事な男根に浮彫されています

夏祭りのメーンイベントは盆踊りでしょう。盆踊りは江戸時代のフオークダンスでしょう。少女は愛される事を意識して着飾って盆踊り会場に行き少年は奇麗な娘に改めてご惚れるのでしょう。矢張り一遍上人は偉大で日本人は御恩を受けています   【了】