私の「脳トレ」の一つに「旅行計画」作成が在ります。昨日の朝刊には石川県白山市の永吉静子おばあ様がsでていました。有名な「白山姫神社」の門前で食堂「永清」を経営しておいで山車うです。読売新聞の斉藤記者が訪れると「猪さんはいりましたよ!」と云って猪の焼肉が出されたそうです「猪」の他にも熊も出るそうですから、本格的なジビエ食堂です。「猪やクマに「さん付け」する姿勢に共感します。猪は京都宇治や山形朝日連峰でも愛知県足助でも戴きましたが何処も牡丹鍋でした。焼肉の猪は未だ食べた事はありません。其処で早速「米原→永平寺→白山姫神社→富山県五個荘→米原」の4泊5日の周遊計画を立案しました。

昨日の朝刊に出ていた「食堂のお婆ちゃん永吉静子さん」懐かしい人に会いたくなって旅行計画を立てました。

今春は京都で観桜してから、小野市の浄土寺を経て鳥取県智頭町から三朝温泉三仏寺を経て三保関の仏隆寺更に島根半島の「一畑薬師」から出雲大社を経て岡山駅に回る計画を実行します。計画の最大目的は鳥取県智頭町です。

 

鳥取県智頭町は今も林業の街写真端株指揮会社坂本、家具や曲げワッパ等の食器の生産も盛んです。

写真は日本一美しい村智頭町板井原集落です。此処に民泊します。

これは杉の木をご神体にした杉神社の拝殿です。富山県井波町の欄間細工を想わせます。

智頭町は印旛街道の宿場町で日本有数の杉の産地でした。林業を主業とした山村で今も木工業が盛んです。林業と云っても杉が中核です。秋田杉や青森ヒバ、基礎檜等林業の盛んな地域は各地にありますが、印旛街道は松江の「松平不昧公」や鳥取の池田藩主が本陣を置きました。

鳥取藩主池田公は場内に和洋技術で洋館の「仁風閣」を建立しました。

島根藩主松平公は松江城内に興雲閣を建立しました。

島根も鳥取も民芸の盛んなところです。培われた美意識は木工品を生み美酒を育てました。何よりも灘や伏見の酒を醸造した巨大な杉樽も智頭の杉を素材に造りました。巨大な杉樽は醤油や味噌等日本の醸造業を支えた基礎用具になりました。先日テレビで小豆島の醤油屋で実施された杉樽の「箍/たが」を使ったフラフープ競技を放映していました。

小豆島の老舗醤油屋「ヤマロク醤油」は醤油醸造の要巨大な杉樽技術の存続を意図して、

若い樽作り職人を自分で育てる事を目標にフラフープ競技を実施して関心を集めました。

同じお酒でも欧米はオークで作った樽でワインを発酵させます。欧米は硬水ですからオークがワイン発酵に最適なのでしょう、しかし日本の水は軟水が多いのです。日本酒を発酵醸造するには杉材が最適なのでしょう。水も杉も日本の風土固有のモノです。幾ら科学が進歩しても人知は風土を越える事は出来ません。風土に適応した文化や産業が発展するのでしょう。オークは日本名では「楢」です。楢山節孝のならです。団栗の木と呼べば馴染みも深いモノが在ります。

ワインはオークで作った樽で熟成醸造します。

此れがオークです、日本名は「楢/団栗」です。

三浦半島で問題になっている「楢枯れ」原因は「カシノナガキクイムシ」の虫害です。

縄文人は団栗を食べて命を繋いでいました。デモお米を作り出すと杉材を使って醸造業をはじめました。三輪大社で日本酒を醸造し金山寺味噌を経て和歌山県湯浅で醤油を醸造し始めました。ユネスコ文化遺産に指定された「和食文化」も日本酒醤油を抜いては考えられません。日本の醸造文化を育ててきたのは巨大な杉樽の製造技術です。ステンレスやホーロー仕上げの樽が大量生産には都合が良いのでしょう銚子のヤマサ醤油を工場見学しても巨大な杉樽は現役で使われていませんでした、岡崎の八丁味噌の「角久」では巨大な杉樽を現役使用していました。巨大な杉樽を大事に使っているのです。自社で杉樽職人を育成している企業は知りません。日本の醸造業は2千年の歴史が培って来ました、先人に感謝するなら巨大な杉樽職人を育成する責任があると思います。

三輪大社に奉納する杉玉は日本酒の神が此処に降りて来ると信仰されています。

小豆島「ヤマロク醤油」の醤油の杉大樽による長期醸造

岡崎の八丁味噌の長期醸造も杉の大樽を使用しています。大事に大樽を使っているのです。

職人を育てているのは小豆島の「ヤマロク醤油」だけです。

私達配流の間にか科学者や学者を最も大事な職人を軽視していますしています。日本酒や醤油を醸造しているには麴菌です。

麹菌はたんぱく質をアミノ酸に分解する「プロテアーゼ」や、でんぷんを糖に分解する「アミラーゼ」、脂質を分解する「リパーゼ」をはじめ、たくさんの酵素を生成します。日本酒を醸造する麹菌を研究して「女性の美肌に有効だ!」「親爺の便秘症に有効だ!」発表すれば社会は評価して金持ちになれます。でも麴菌が発酵する為に必要な杉の大樽作りの職人は評価しません。

「ヤマロク醤油」の新旧の大樽

                【了】