11月12日(土)の昼間に山車を観ました。同じ「蔵の街大通り」で夜も山車が巡行します。日中に目星をつけて置いた「小江戸市場」の前の桟敷席に並んで座って山車巡行を待ちます。向いが「山車博物館」ですので左右から来た山車が此処で折り返します。山車同士がすれ違うに際しては左側の山車が優先され右側の山車は停車してすれ違いを待ちます。「左車線優先は山車も4輪ですから道路交通法に従っているようです。すれ違いに際して山車同士が向かいの山車にエールを送ります。まるで高校野球の応援団の様です。右側からスサノウ山車がやって来ます。左側からは静御前山車が来て私達の目の前ですれ違います。

「栃木秋祭り」夜祭も「蔵の街大通り」で行われました。祭り本部がある山車博物館前まで交互に山車が巡行します。

此方から桃太郎山車(室町)が行き向こうから日本武尊(万町2)がやって来て目の前ですれ違います。

左側からは室町の桃太郎山車が行き右側からは閑古鳥山車(泉町天下泰平の象徴)が来てすれ違います。

天照大神の山車(万町1)向こうの飲食店は『好古一番館」(蕎麦屋)です。外で1時間も見物した私達はこの店に入りました。

『好古一番館」で私はかねて食べたかった栃木焼きそば(ポテト付き)を食べました。栃木の人はソースが好きな様です。香ばしいのですが、麺の腰が強いので閉口しました。

好古一番館」で体も温められて再び蔵の街大通リの桟敷に腰かけて山車見物です。今まで沢山の祭りを観ました。山車は何処の祭りでも住人の心意気を示します。祇園祭りは着ぶくれの街京都らしく立派な緞帳等で飾り立てます。高山祭りの山車はからくりの技をきそっています。博多の九州男子の心意気をスピードで競います。祭りで活躍した男はヒーローでモテモテ男になれるのに慣れるのでしょう。女の子は祭りの夜に求愛されるかもしれない胸騒ぎがした事でしょう。渋谷の街に出れば一年中ナンパ出来るしされるかも知れません。デモ昔は男女の接近する機会は祭りでそれも神様しか見えない夜だったのでしょう。私達の向かいには古い店構えの香道店が在りました。井桁の上に蛙又が4基も並んで居ます。蟇股の股の間には様々な細工がしてありました。水仙は芳香がするからでしょう。梟は「福が来るからでしょうか?」

お香店頭の蛙股股の間の細工は水仙でした。

お香の店の蛙股此方は梟の細工でした。

「栃木秋祭り」は例幣使街道に在った小江戸栃木の催事で明治6年県庁を宇都宮市に奪われた栃木市民の意地が育んだ秋祭りで総じて尚武の精神が強く、「弁慶だ」「スサノウだ」「神武天皇だ」勇ましい人形山車が多い様ですが、「桃太郎」や「静御前」と云った平和な人形も目立って来た様です。日中に一度夜にもう一度山車の巡行を観て満足してホテルで熟睡しました。

                                 【了】