サイバースペースを舞台にした映像美で人気の「トロン」シリーズ。最新作『トロン:アレス』は、シリーズファンも初見の方も楽しめる、光の冒険映画です。


今作で特に目を引くのは、レーザーの移動です。従来の直線的な攻撃だけでなく、うねるように曲がる軌道は、まるで生き物のように画面を駆け巡ります。敵の攻撃が複雑に絡み合うため、観ているだけで手に汗握る展開です。光の動きとアクションが一体となって、迫力満点です。


レーザーだけではなく、光そのものが物語を語る表現も新鮮です。キャラクターの動きに合わせて光が滑らかに曲線を描き、デジタル空間が生きているかのように感じられます。戦いの舞台であるデジタル世界が、単なる背景ではなく主役級の存在感を放っています。


『トロン:アレス』は、映像美とアクションの両立が素晴らしい作品です。レーザーと光の軌道表現は、これまでのシリーズを超える新鮮さがあり、デジタル世界の躍動を存分に体感できます。シリーズファンの方も、初めて観る方も、スクリーンの光の海に没入できること間違いなしです。