2025年4月29日、昭和の日に川崎の映画館で映画『花まんま』を鑑賞しました。朱川湊人の直木賞受賞作を原作としたこの作品は、家族の絆と時を超えた想いを描いた感動作です。特に、物語の中盤と終盤に登場する二つのシーンで、深い感動を覚えました。


🍱 弁当箱を開けるシーン:時空を超えた父娘の再会



物語の中盤、父・重田仁が、妹・フミ子が作った弁当箱を開けるシーンがあります。その中には、亡き娘・喜代美が生前に作った「花まんま」と同じ内容の弁当が詰められており、父はその弁当を見て、娘の想いを深く感じ取ります。この瞬間、父と娘の心が時空を超えて通じ合い、観る者の心を強く打ちます。


この場面では、妹・フミ子に乗り移った喜代美の魂が、父への想いを弁当を通じて伝える様子が描かれています。弁当箱を開けた父は、娘の存在を再確認し、彼女の愛情を感じ取ることで、深い感動を覚えます。





💒 結婚式での父と妹のエスコートシーン:無言の愛情



物語の終盤、妹・フミ子の結婚式で、父・重田仁が彼女をエスコートするシーンがあります。この場面では、亡き娘・喜代美の魂がフミ子に宿り、父と再び心を通わせる瞬間が描かれています。父は言葉を発することなく、静かにフミ子の腕を取り、バージンロードを歩きます。その無言のエスコートは、言葉以上に深い愛情と理解を感じさせ、観る者の心を強く打ちます。




映画『花まんま』は、家族の絆や愛情の深さを改めて感じさせる作品で、観終わった後も心に残る映画でした。