作家であり海洋生物学者でもあるレイチェル・カーソン、
56歳でなくなる直前に書かれた未完のメッセージ。
子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、 世界中の子どもに、生涯消えることのない 「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」 を授けてほしいとたのむでしょう。
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。 子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、 さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。 幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。 美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、 思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、 次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。 そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。 消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、 むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうが どんなにたいせつであるかわかりません。
この一冊で彼女を大好きになりました。
息子と一緒にすぐに出かけたくなる本です。