同じ役者を使い、12年の歳月をかけて撮り続けたという奇跡の映画。
「過去の記憶をたくさん思い出させてくれるのが、良い映画」という言葉通り、観ているうちに自分の親や奥さんや子供たちとのエピソードが山のように溢れ出してきます。
父と息子がキャンプに出かけて、語り合うシーンがいいな~。そのうち自分の息子とこんな風に出かけてみたいです。
息子が大学に旅立つ前のラストシーン、お母さんの台詞が心に突き刺さり、涙します。
「もっと長いと思っていたのに、、、」
振り返れば、僕も高校卒業後、親元から離れたいという思いだけで、遠くの大学を受験しました。一人暮らしの準備を終えた帰りの新幹線の車内で見た母の顔には、今まで見たこともなかった深いシワが刻まれていたことを思い出しました。
「一瞬とは、常に今ある時間」
家族が同じ時間を過ごす一瞬一瞬が奇跡なのかもしれませんねー。
165分という長さを全く感じさせず、見終えた後、もう一度6才の頃を見直したいと思ってしまいました。今年一番の映画、アカデミー賞も確実でしょう。