ノーベル平和賞を受賞した南アフリカのネルソンマンデラさんの自伝を元にした映画です。昨年12月5日、95歳で亡くなった時には世界的なニュースになりました。本作はその直前にアメリカで公開。日本ではなじみが薄いせいか、半年後ようやく公開に。

物語は弁護士時代から、反政府活動を初め、27年間投獄された後、75歳で大統領になるまでを描いています。

故郷クヌの美しい風景の映像が心に残ります。彼はここに埋葬されたそうです。

この映画のテーマは、どうして、白人達は人種差別をやめられなかったのか。答えは、復讐に対する恐怖でした。その復讐の連鎖を断ち切るために、彼は民衆に力強く語りかけます。

「生まれながらにして肌の色や出身や宗教を理由に他人を憎む人は誰もいない。憎しみは後から学ぶものであり、もし憎しみを学ぶことができるなら、愛することも教えられるはずだ。愛はその反対の感情よりも、人間の心にとって自然になじむものだから」

アパルトヘイトを理解するためにぜひみておきたい素晴らしい映画です。