民家を維持できない・・・どうしようと思った時、所有者は、家族が住み続けた住まいの価値も解らないまま、ただ古く、時代に合ってないと・・・不動産業者・ハウスメーカーに相談される方が多いことに残念に思う。
我々の活動が地域に根付いていないことに、罪悪感すら覚える。多くのただしいことを伝える活動が不足していることに。 、正しいことを知り、考え・判断・決断するのは、所有者なのに。
日本の不動産鑑定基準は木造住宅は25年から30年たった建物に価値を与えていない。
伝統構法で建てられた民家から学べるものがどれだけあるか。・・・環境面・文化的の価値はあるはず。・・・
住宅を住み継ける文化にするには、住む人の想い入れ・愛着が大事で、そして、引き継ぐ者にもその想いが伝わらないと、古民家は残っていかないと痛感している。良い伝統文化が。
手間をかける事・・・、生産性・事業性は少ないけど、真の価値に必ずなり、心の豊かさが生まれます。
いつの時代も、手間をかけることを忘れないでいたいものです。
古民家の定義は、築50年以上の民家:伝統構法・耐震基準が定かではない昭和35年以前の在来工法の民家です。
古民家を今後どうしようと思ったら、まずは、古民家鑑定士・伝統資財施工士のいる地域の古民家再生協会に相談されることを願う、今日この頃です。
民家の真の価値は、材料・工法・維持管理・そしてライフスタイルの変化にも柔軟に対応していることだと思います。