※「Bluesy」に提出した詠草です。


理想など飯の種にもならなくて履歴書の書き方なんて忘れた

不惑過ぎ家庭を持てぬ俺たちの夕餉はコンビニ弁当ひとつ

競馬には野郎二人で行きますし寝起きのままのジャージなんです

カウンターの隣でダチが書いている退職届の文字は乱れて

キャバクラに行ったら暴走止まらない あのなあ明日仕事なんだよ

キャバ嬢が路上で眠る明け方に連れの男が立ちションをする

朝の街はいろんなものが落ちている吸い殻空き缶浮浪者 希望

日めくりははがさずにおく三日目を迎えた俺のバレンタインディ