歌会は19日に延期になっていますが、とりあえず公開します(決定稿ではありません)。旅行詠かつ茂吉がモチーフなので写生歌がベースです。可もなく不可もなくという感じで、ばら売りにして大会に出してもまず採られることはないでしょう(一首目以外は)。旅行詠は長編の連作の方が面白いものなのです。

長旅に疲れて『白き山』を読むスマートフォンには茂吉が住まう

宴にも飽きて露天の浴槽に尾崎左永子の『蔵王』を唄う

立ち寄れる時間はあるか熊野岳山頂に在る茂吉の歌碑へ

刈田岳レストハウスは霧深く五色の沼も姿を見せず

山頂の駐車場より馬の背へ 長穂の白吾亦紅が揺れる


蔵王には合唱で行ったのですが、歌人の尾崎左永子さんの作詞(クレジットは本名の尾崎瑳瑛子)による組曲『蔵王』(1961初演)は名作ですね。その中から『蔵王讃歌』『早春』をどうぞ。高校時代から慣れ親しんだ曲ですが、当日は歌う機会がなく残念でした。言わずもがなですが、尾崎さんは元歩道、茂吉直系の歌人です。





合唱団からは作詞を依頼されているのですが、尾崎さんのような作品が出来るにはまだまだ精進が足りません。

今日は颱風の接近の影響か一転して雨の降る寒い一日でした。外出の予定をキャンセルし、執筆を行っていましたが、気圧のせいか偏頭痛がして困りました。