朝は除雪車が入っておらず膝を超す雪に難儀した。帰宅するとしばらく立ち上がれない。仮眠のつもりは無かったが、目を覚ましたのは昼過ぎ。また炬燵で眠ってしまった。

今日も鉄道ダイヤは乱れている。奥羽線、津軽線、海峡線、大湊線は運休、唯一まともに運行している青鉄すらJR乗り入れの快速が二本運休。青森市はもはや陸の孤島だ。

午後は再び仕事に出る。幸い雪は小止みで気温も少しだけ上がった。帰りがけ栄町のスーパーで買い物をする。

こちらが財布を出す前にレジの女の子はものすごいスピードで会計を出す。両手打ちなんて初めて見た。世が世ならキーパンチャーとして重宝されたろうに、実に勿体無い。

17時を回っていたので銭湯に行くのは明日にした。コインランドリーを利用するにも古本屋に行くにも微妙に時間が足りない。三ツ谷平治第一歌集「鵲抄」がまだあるか気にはなるのだが。

夕飯の準備をしていると歌人懇話会から電話。何でも創立60周年記念の実行委員を引き受けて欲しい由。

「市内の結社は先日退会しましたが、それでも大丈夫ですか?」

「個人加盟だから問題ないよ」

事務局長は文芸コンクールの実行委員長でもあり、気心が知れているので快諾する。私は黙って実務をこなせば良い。

夕方、宮崎信義「地に長く」を読みながらハイボールの晩酌。明日は啄木学会の定例日だが、N会長は理事長を務めている施設の合宿で不参加。同乗する私も自動的に不参加なので細雪の酒仙会に顔を出すことにする。歌友Aちゃんの顔も見たい。

夜、新沼謙治さんの出る「きらりえん旅」を観る。彼の歌い方はとても素直で、昔から好きだ。そういえば新沼さん、震災まもなく奥様(バドミントンの世界チャンピオン)を亡くされたのだった。

とはいえ彼の代表曲「津軽恋女」、地元民に言わせてもらえば、津軽には七つの雪なんて降らない。もしかた雪やこおり雪なんか降ったら、外出時にヘルメットが要る(笑)。かた雪は地面の圧雪、こおり雪は屋根の氷だ。