「波止場」102号の編集後記です。すっかり古調な文体がトレードマークになりつつあるのですが、これも自分の個性かなと思っています(笑)。

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長く無所属であった私が、県内歌壇デビューの「波止場」100号よりいきなり編集の大役を与えられた。歴史ある口語歌の結社、しかも私は川崎・原両師に教えを受けていない世代で、三十年啄木・文明・寺山を範に独学で口語歌を詠んで来たがあくまで定形の人間。
若輩には聊か荷が重いと感じつつ、一年間何とか続けて来られたのは、先輩会員の皆様、読者の皆様、そして師である「未来山脈」主宰の光本恵子先生の温かいまなざしあればこそと深く感謝している。
編集子として一つだけ会員の皆様にお願いしたいことは締め切りの厳守。年間三~四冊の発行を予定しながらこの号の発行も年明けに持ち越された。次号は二月末日の締め切り、三月中の発行を予定している。十首詠をお正月の課題として取り組まれたい。
なお、今回の102号にも付録として拙著「美映」3号を同封する。読者の皆様のご指導ご鞭撻を乞いつつひとまず筆を擱く。