今日はぐる~ぷ湾の学習会。本日私が提出した詠草は以下の五首。

ローライズ、レギンス、浴衣、キャミソール 競馬ガールズ夏コレクション

道行く娘(こ)全ておんなじ服を着てAKBの誰を真似する

Eメール確認をする振りをしてサマーニットの君を見ている

下ろしたてのシーツの海に泳ぐようなコルトレーンのテナーの調べ

湯ノ島にヨットの帆影消えて行き君のシフォンは秋風孕む

メンバーから評価が高かったのは後半。三首目4票、四首目・五首目は満票の六票。ただし四首目は若干の手直しが入った。

評価の要点。一首目、競馬ファンが女性客を疎ましく思う主旨は容易に解釈出来るが、やや羅列に過ぎる嫌いがある。
二首目、「AKBの誰を真似する」、若い女性に対する冷めた視点が良く理解できる。
三首目、ありがちな現代の光景を良く捉えている。作者の心情さに思わずクスリ。
四首目、「下ろしたてのシーツの海」の喩が秀逸。コルトレーン=テナーサックスは自明だけに結句に工夫がいる。
五首目、風を受けるヨットとシフォンの対比が佳い。晩夏~初秋の情景が的確に詠まれている。

極めて現代的な歌だから、選者の詠風によっては取りにくいかも知れない(ただし最終歌は除く)歌の評価とイコールではないから特に気にすることはない。

以上のような感じだった。終了後話題は先日の川崎むつを賞に。

「今回のKさんやIさんの歌は良かった。かなり賞の価値が上がったと思う」

「落選したキムさんも良い勉強になったろう。むしろ今回スンナリ取れなかったことが君の実になるよ。お山の大将にならずに済んだし、謙虚に自分の歌を振り返ることも出来たろう」

全く同感である。ちなみに私の提出歌はこの場でも評価を頂いた上で決定したから、落選は現在の実力と理解して良い。

いつものように「四季」で酒を飲み、歌論を交わす。飲み会が三日続いたため、軽く切り上げて帰宅。血圧が高い自覚もあるから無理はしない。

「そうそう、青函交流短歌大会前夜祭の司会を頼むね」